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ばらの話あれこれ
1. バラのルーツと変遷
 バラがいつ頃誕生したのかは、定かではありませんが、およそ6500万年前、裸子植物が衰退し被子植物が台頭し始めた頃、ヒマラヤの麓、イラン、イラク、シリア辺りの中近東地域だろうとする説が有力です。

 人類が誕生するよりはるか以前より脈々と生き続けたバラは、人間の移動と共に各地に広がりました。現在分かっているだけで、200種ほどのバラの原種がありますが、交配などを通じて、現代バラに深く影響した原種バラは、わずかに8種を数えるだけです。中近東のロサ・フェティダ、ロサ・ダマスセナ、ロサ・ガリカ。欧州のロサ・アルバとロサ・センチフォリア。中国のコウシンバラ、そして日本のノイバラとテリハノイバラです。

 特筆すべきは、中国のコウシンバラです。ほとんどの原種バラが、春だけ咲く一季咲きなのに、コウシンバラは年中くり返し咲く性質がありました。このバラが欧州に持ち込まれると、狂喜した交配家は競って品種改良に挑み、ついに四李咲き性の現代バラの確立に至りました。

 一方、日本のノイバラとテリハノイバラも現代バラに深くかかわっています。ノイバラは、ミニチュア・ローズとフロリバンダ・ローズ(中輪房咲き種)の祖となり、テリハノイバラは、つるバラの改良に大きく寄与しています。

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