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ばらの話あれこれ
2. 記録に残るバラ

クレタ島の壁画
 およそ7000年前のエジプトの古墳に、バラの花輪が埋葬されていた化石が発見されていますが、紀元前3000年頃のメソポタミア文明期には、宮殿にバラ園を造り、薬用や香料として利用され、鑑賞もされていたようです。その時期に描かれたクレタ島の壁画は、世界最古のバラの絵と言われています。また、へロドトス(紀元前484〜420年)の「歴史」という本にある「バラ」の記述が、文献としては最も古いようです。

 日本では、713年の「常陸国風土記」に「うばら」として記述されているのが、最古のものと言われています。文学作品としては、「万葉集」に2首記載されています。文学的に優れているのは、巻20の次の1首です。

ミチノベノ ウマラノウレニ ハホマメノ カラマルキミヲ ハカレカ ユカム

道端に生い茂っているウマラ(バラ)の枝先に巻きついてはい登るつる豆のように、まつわりついて離れないあなたと別れていかなければならない、という意味でしょう。バラの呼び名は「ウマラ」「ウバラ」「バラ」と変化してきたようです。

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