ベランダガーデニング講座:現状を把握する:自然環境 home
ベランダガーデニング講座
コンテンツ協力:東京テクノ・ホルティ園芸専門学校
2.2 現状を把握する:自然環境
 ベランダで植物を育てる上での自然条件は、建物の立地環境や位置する高さ、方位等によりさまざまです。ご自身のベランダの以下の自然環境を十分に把握した上で、そのベランダに適した植物や資材を選びましょう。

1. 立地条件による風環境
2. 日照条件
3. 気温の条件
4. 周囲の景観やその他の環境

1. 立地条件による風環境を把握しましょう
 ベランダでは、以下のような条件によって風環境が異なります。自分のベランダの風環境をしっかりと把握しておきましょう。ベランダに干した洗濯物の動きを観察するのも、簡単な風環境の確認方法の一つです。
  高さ
一般的に、階が上になればなるほどベランダは強い風にさらされる傾向があります。ただし、高層の建物に隣接する場合は、ビル風や建物間を通り抜ける谷風の影響を受け、むしろ高層階での風の強さは弱まり、逆に低層階での風が強くなることがあります。
  建物における位置
同じマンションでも棟の中央部か両端部かによって風条件は異なります。
  ベランダの形状
部屋の一部が引っ込んだタイプのベランダや、手すりの下部が柵ではなく壁面などの場合は、風の通り道がふさがれるので、強風にさらされにくくなります。
  地域
冬期に強い北西風(偏西風)が吹く場所の北側や西側、また海岸付近や台風の多い地域も常に風の対策を施す必要があります。
  室外機
室外機の冷温風は特に植物にとって好ましくありませんので注意が必要です。

2. 日照条件を把握しましょう
 ベランダの日照条件を知るために、まずはベランダの方位を確認します。南〜東向きに面したベランダは一日中日当たりがよく、植物を育てるために最も適しています。逆に北向きのベランダは一日の日照時間が限られるので、使用できる植物も限られてきます。また、西向きのベランダは強い西日が夕方にあたるので、対策が必要となります。
 さらに、ベランダの場合は特に庇の長さや手すりの形状、奥行きなどにより、日照条件が異なります。また同じベランダ内でも、窓側と手すり側、ベランダ中央部と端部、上側と下側など場所によって日照は変化しますので、どの箇所がどういう日照条件かをメモしておくと、後に植栽計画を立てるときに役立ちます。

季節や時刻により日照は変化する。庇の長さや、高さによっても日 当たりは大きく変化する

3. 気温の条件を把握しましょう
 気温条件を把握することも重要です。ベランダの壁面や床面の材質、方位、日照条件にもよりますが、ベランダでは室内からの熱気や、コンクリートの照り返しにより熱量がとても多くなる場合があります。その場合、寒さの厳しい冬は日中暖かく植物を育てやすいと言えますが、逆に夏には日射量が高い上、熱がこもりやすく、暑さに対する抵抗力が弱い植物(耐署性の低い植物)には、対策を講じる必要があります。

4. 周囲の景観やその他の環境を確認しましょう
 室内からベランダを鑑賞する際に、大きな木や遠くの山あいなど背景として残しておきたい景色は、囲いなどでそれらの景色を隠さないようにしましょう。逆に、隣のマンションから室内が丸見えであるような場合は、目隠しになるものを用います。
 また、近くに工場がある場合は、比較的煙害に強い植物を選ぶ必要がありますし、沿岸部に住んでいる場合は潮害に強い植物を選ぶ必要がある等、さまざまな特殊環境について事前にチェックしておきましょう。

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