盆栽講座:はじめての盆栽:絶対的な大前提 home
はじめての盆栽
5. 絶対的な大前提
 これから述べるいかなる方法であっても、正月用の梅は、花が終ったら、まずすべての花ガラを子房(実となる)を残さず摘み取り、同時に良く各小枝を確かめつつ、葉芽というチョコッとした突起状の芽を残して、各小枝を短く切り詰めます。
 この時葉芽のない所まで小枝を切り詰めると、その小枝は枯れ込んでしまいます。慎重に小枝を見てみると、必ず小さな葉芽が確認できますので、その葉芽1個か2個を残して短く切るのです。葉芽のなくなった(退化した)枝元はツルッとしていて突起(葉芽)がないので分ると思います。
 そのように各小枝を切り詰めたらその直後か、遅くとも3月上旬までには排水性、保水性のよい新しい清潔な用土で植え替えねばなりません。
 なぜなら鉢植えの梅は、根の伸長が強いので、若木ほど毎年か、2〜3年に1回は根切り植え替えをされることを好むからです。
 また寄せ植えの時に使用された用土は、根を固定するために、ねばり気の強い黒土などを使用するため、その黒土を全て取り替えなくてはならないのです。黒土は野菜作りには良質の土なのですが、土質が細かすぎるため、鉢では水と空気(酸素)が入りにくく、また排水性も悪くなるため、梅の細根が健全に生長出来ないからです。
 鉢から抜いた梅の根は、ほとんどが根土といって根が土といっしょに固まっていますから、その土を軽く掻き落とし、できたら周囲の根土を2割ほど切り取り、さらに根土の厚さもベテランはできるだけ薄くし、また時にはすべての土を落として根だけにして、それを新しい用土たっぷりで植え替えるのですが、初心者の人は、やはり2割から5割ほど底根を薄く切り取って下さい(根も土と一緒に切り取るのです。丈夫な剪定鋏などで)。
 そうしたら素早くゴロ土を敷いた素材に合った大きさの鉢に、新しい赤玉土7×桐生砂か冨士砂3の用土で植え替えます。梅はまだ新葉が出ていないので、わざわざゆっくりやることはありませんが、じっくり行っても傷むことはありません。
 この時梅の新葉が展開する4〜5月は春の強風が吹くので、鉢の中で梅がひっくり返ったりぐらぐら動かないようにベテランは鉢穴に針金を通して、それでもって梅の根をしっかり固定しますが、初心者はヒモなどで幹を十文字にしばって固定するとよいでしょう。
 あとは鉢穴からたっぷり水が流れるまで水をやり、新芽が伸び出すまでは凍らせないように、強い風に直接当てないように、明るい所で鉢土が乾き出したらたっぷり水を与えるという管理を続けます。
 ちなみに梅とともに植わっていた各素材も、それぞれ適当な大きさの鉢に植え込んで、その後はそれぞれに適する場所での管理となるようスタンバイさせます。夏でも太陽にたっぷり当たりたい梅と、夏の直射光に弱い福寿草やヤブコウジなどを同じ鉢で管理するのは無理だからです。

 またこれよりさらに高度な「翌年の松竹梅寄せ植え再結成」については世間でいうほどには実行している人は少ないのですが、必要とあらばいづれ記述します。では本題に突入・・・

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