盆栽講座:はじめての盆栽:梅の花の咲かせ方 梅の水切り法 home
はじめての盆栽
6.1 梅の花の咲かせ方 梅の水切り法
 これは最も古典的で、誰もが簡単に行える方法です。
 まず良質の土で植え替えた梅は、染井吉野が咲く頃には新芽を伸ばし始め、それが四月中、下旬には、長い新梢は15〜20cmにも伸長いたします。そうなったら今までは鉢土の表面が乾き出したらたっぷりやっていた水やりの方法を一変するのです。
 つまり、温暖地では4月中旬から、関東では4月下旬から、寒冷地では5月上〜中旬から、水やりを厳しくするのです。最初の内は新梢の先が少しぐったりたれ下がり始めたら、すかさず水をたっぷり与えるようにして下さい。今までの新梢がぐったりする前に行っていた水やりとは大違いです。
 そしてこの新梢ぐったりからたっぷり水やりは、だんだんと厳しくしていきます。最初はビックリした新梢もやがてぐったり水やりのリズムを覚え、またそれに適応するようになるので、5月、6月、7月と、どんどんタフになっていきます。かなりぐったりしても、1日1回、もしくは曇天の日には2日に1回の水やりとしていきます。
 すると、6月に入ると早い梅は葉が丸まってきます。そして7月までには葉を指で触ると葉の表面にあったやわらかい産毛が、すっかりなくなっています。こうなるともう梅の葉元には、正月用の、来春用の花芽が、バッチリ、ビッシリ形成されたのです。
 また各枝は、15cm以下か、20cm前後、30cm以上と長短の差は出ますが、それでも水切りをしなかった鉢の枝に比べると、半分以下の長さに押さえられています。
 そこで落葉後の秋には、ふっくらふくらんだ花芽を確認しながら、1本づつ各枝を花芽を適量残して切り詰めてやればよいのです。盆栽風に見えるような枝の切り込み剪定ですね。
 これは水切り栽培しなかった鉢では、枝が長く伸びていて、しかもその枝の半分から先の方にしか花芽がついていないのでおよそ考えられないことです。
 どうでしょうか。初めての人でも梅の盆栽風開花を実現できるこの方法、是非試してみて下さい。
 ちなみに花芽形成が確認できた8月以降は、普通の水やりに戻ります。もう各枝は今年の伸長がとまり、あとは水を多くやっても枝が徒長することはないからです。
 そして梅は肥料好きでもあるため、9月と10月は5号鉢なら親指大の固形油粕を5〜6個置いておきます。
 言い忘れましたが、春先の植え替えの時に、スプーン1〜2杯の骨粉をゴロ土の上にまいておくのも効果的です。

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