フラワーデザイン講座:季節のアレンジ:ネコジャラシで遊ぼう home
フラワーデザインの基礎
監修:(社)日本フラワーデザイナー協会
5. ネコジャラシで遊ぼう
制作:NFD講師 松戸圭子 / アトリエposy
 5月ごろからよく道端にゆらゆら ふわふわ とどこか かわいく生息している「ネコジャラシ」(和名:エノコロ草)は皆さんよくご存知と思います。
 でも、「エノコロ」の意味ご存知ですか?実は「エノコロ」とは犬の子のことで、花穂が子犬の尾に似ていることからこの名前が付いたようです。しかし、犬の尾とねこ???・・・考えると難しくなるので、先に進みましょう。


 さて今回はこのネコジャラシを使って涼しげにホリゾンタルアレンジを制作してみましょう。
ポイントは、
1. ネコジャラシのゆらゆら咲いている雰囲気を出すこと
2. ステム(花の茎)とステムをしっかり交差、絡ませ挿していくこと
3. お花とお花の空間をとること
以上です。
 それでは始めましょう。

用意するもの
<資材>
・ ガラスのベース(器)
 今回は100円ショップで購入した器を使用しました。
・ アルミワイヤー(シルバー)
 最近は文具店でも売っています。
<花材>
・ トルコキキョウ
 花びらの縁がパープルの一重でもOK
・ 星型トルコキキョウ
 今の時期必ず手に入るアスターやマトリカリアなどでもOK
・ ブルーファンタジア
・ ユーカリ
・ ネコジャラシ(花穂の小さいもの)

手順
1. お花の準備をしましょう。
 器の直径の2.5倍位の長さにステムをカットし、カット面から器の高さ位の長さまで(生けたとき水に浸かる部分と考えてください)、葉や枝を落としましょう。
 今回使用しているベース(高さ8cm、直径7.5cm)の場合、茎の長さ15〜20cmにカットし、カット面から8cm位までの葉や枝を落としておきます。
※この処理を通常ステム処理といいます。この処理をすることで、アレンジする作業を容易にし、水が早期に腐乱するのを防止する効果があります。また茎の短いものも利用できますので、綺麗にステム処理をしておきましょう。

2. 花止めを作ります。
 アルミワイヤーを適度な長さにカットし空間を作るように、ベースに入るくらいの大きさに丸め、水を張った器の中に置きます。
※アルミワイヤーは、目安としてベース本体を2〜3周回るくらいの長さにするとよいでしょう。

3. ユーカリでアウトライン(作品の底辺をつかさどるライン)を作ります。
 一番初めに挿す4本の花や葉は、これから挿していく花や枝の花止めにもなるので、アルミワイヤーにしっかり固定しましょう。
※4本のステムは、ベースの中でしっかり交差させてください。

4. ブルーファンタジアを挿します。
 ユーカリに沿わせるように、ユーカリとユーカリの間にアウトラインを作るように挿していきます。
 次にまっすぐで綺麗に枝分かれしているブルーファンタジアを高さの目安になるように、作品の中央にまっすぐ挿します。作品の高さはベースの高さの2倍位になるようにステムカットをして挿しましょう。
 トップ(高さの花)とアウトラインの花の間(45度の角度)の空間にも挿していきましょう。この時、ユーカリも一緒に挿していくとよいでしょう。

 少し離れて見ると、作品全体の形が見えてきましたね。

5. トルコキキョウを挿します。
 トップ(高さの花)、アウトラインの4ポイント、トップとアウトラインの間(45度の角度)に挿します。花の顔が綺麗に見えるように、よく見て挿してくださいね。
 この時同じ長さのトルコキキョウを挿して行くのではなく、短い物も利用しアップダウン(長短)をつけると、作品にリズムが出来るのでよいでしょう。

アップダウンのコツ
高く挿す花は、つぼみや小さな花がよいでしょう。大きい花や色の濃い花を使うと軽やかな感じが出ないので注意してくださいね。
花同士、同じ向き、同じ高さにしないで、ほんの少しずつ向きや高さを変えて挿すようにしてみてください。

6. 星型トルコキキョウを挿しましょう。
 トルコキキョウと花が重ならないように注意しながら挿しましょう。アップダウンをつけてもよいでしょう。
 ここで全体の形、前後左右の花の比重を確認してください。「ここが少しさみしいかな」というところがあったら、あったらいいなと思うお花を挿してあげてくださいね。でも花の挿しすぎは暑苦しい感じがするので、あくまでも涼しげに、空間を大切に挿してください。

7. ネコジャラシを挿します。
 全体の形を壊さないように挿して行きましょう。ゆれる雰囲気で!
 花穂の大きくしっかりしたものよりも、花穂が出始めの小さなものの方がこれくらいの大きさの作品には適しています。作品の大きさによって花材の大きさを変えていくのもひとつのテクニックです。


8. 出来上がり!!
 いかがですか?すてきにできあがりましたか?
 アレンジは形も必要ですが、より大切なことは「お花が生き生き見えるように挿していくこと」だと思います。そのためにはよ〜く自然に咲いている花や草木を観察すること。そしてお花が綺麗に見える顔を挿す前に確認してくださいね。


おまけ
 こんな試験管のベースを利用して無造作に挿しても涼しげですね!!(花材:ハルシャギクとネコジャラシ)


次回は秋色のシュトラウスブーケを作ります。おたのしみに!!

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