フラワーデザイン基礎講座:使道具の使い方 2 home
フラワーデザインの基礎
監修:(社)日本フラワーデザイナー協会
5. 道具の使い方 2 吸水性フォーム
解説:NFD講師 松戸圭子 / アトリエposy
吸水の方法
 吸水性フォームは、水を含むことによって中にある空気を押し出していきます。力任せに掴んで水の中に押し込んだり、上から水をかけたりすると、外側だけが水を含んでしまい、中心にある空気がフォームの中に閉じ込められてしまいます。
 そんな状態で花を挿してしまうと、花は充分に吸水できずに、早枯れの原因になります。吸水はあくまでも自然に行いましょう。

1. 大きな器にたっぷり水を張っておきます。
2. フォームの種類によって吸水方法が異なります。種類に応じて以下の方法で吸水させます。

<ブロック型>
    使用する分だけカットし、静かに水面に浮かせます。
完全に水を含み表面の色が変わったら、フォームの組織を潰さない様に持ち、水からあげましょう。

<受け皿がついているタイプ>
1. 写真のように持ち、リングの片面から少しずつ、回すようにして吸水させます。
受け皿を上にして吸水した場合、受け皿が空気の排出を妨げ、フォーム全体に吸水されない事があります。注意しましよう。
2. たっぷりの水を張った桶に、吸水性フォームを水面に対して垂直に半分だけ入れ吸水させます。
そのまま静かに水に浮かべるように、皿を下にした状態で水面に置き、自然に吸水させます。

<ブーケホルダー型>
    ハンドルの下にキャップが付いている場合(写真のタイプ)は外して、付いていないタイプはそのまま、静かに水に浮かべて吸水させます。

完全に吸水するまで1〜2分水につけたまま様子を見てください。
表面が吸水されたからといってすぐ水から上げないようにしましょう。

フォームのセットの仕方
吸水性フォームと器は2つで1つ。器にしっかり固定された状態にセットする事が大切です。

<背の低い花器>
1. フォームをセットする器のフォルムにカットし、軽く器の上に乗せます。
2. 手のひらをフォームの上部にあわせ、均等の力でフォームをしっかり器に押し固定しましょう。
指で圧迫すると、圧迫された部分の組織が潰れます。潰れた組織は二度と吸水できません。
しっかりフォームが固定されていると、写真のようにフォームを持っても器が外れません。

<背の高い花器>
背の高い器は、器の口径より底辺が細かったり、全体のフォルムがスリムで、花を活けると頭が重く成り不安定になるものもあります。また複雑な形をした物もあり、フォームを上から下までセットするのはとても大変です。

1. 切り崩したフォームの屑は、セットする前に、器の下に入れましょう。屑を入れることで重心を下に移動し、花器の安定を図り、更に空間を埋める事で、空気の層を少しでも少なくします。
また同じ目的で「玉砂利」などを入れてもよいでしょう。
2. フォームは、器の縁から高さの1/2〜1/3位程度の深さにセットしましょう。
難しい場合は、フォームの深さ5cmは確保できるように工夫してみてください。
3. 水は常にフォームが入っている高さまでは満たしておきましょう。
上部だけフォームを入れて、水がフォームに達していなければ空気を吸い上げてしまいます。注水はこまめに行いましょう。

<皿型>
「ガム状接着剤」や「スポンジ固定用ピック」を使ってフォームを固定します。
1. 器の汚れを充分にふき取ります。
2. ガムテープをカットし、スポンジ固定用ピックを固定する場所に貼ります(ガム状接着剤をはがす時、はがしやすいようにガムテープを使います)。
3. ガム状接着剤を手でもんで温めて柔らかくし、ガムテープの上に均等に1〜2ミリの厚さに伸ばします。
4. スポンジ固定用ピックを上からしっかり押さえつけて器に固定します。しっかり固定されていると、ピックを持って、花器を持ち上げることが出来ます。
5. 吸水させたフォームを上からしっかり差し込み、フォームの角を取り、整えましよう。

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