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ある植物専門誌に、「うどんこ病」が特に発症しやすい植物は、クコ、サルスベリ、アメリカハナミズキと書いたことがありました。しかしそれは山野草とミニ盆栽を主体とした雑誌でしたので、それが農業関係の雑誌ならキュウリ、カボチャ、トマトとなったでしょうし、山野草なら、シモツケ(小低木)、カライトソウ、ワレモコウとでもなったところです。
●症状
それほどこの「うどんこ病」は多くの植物に日常的に発症し、植物体を弱らせ、美観を大いに損なわせます。しかもどれも同じように葉の表面をうどんこよりさらに きめの細かい白いパウダーで覆うのですが、その種類は千差万別なのです。
●対処法
幸いなことに、この「うどんこ病」の菌は強力粉菌でも中力粉菌でも薄力粉菌でも、たった一種類の殺菌剤で退治することができるのです。その殺菌剤とは、どこの園芸店でも置いてあるベンレートかトップジンM、そしてダコニールなどです。
しかしうどんこ病菌もこの地球上に生存をかけております。近頃はこれまで多用されてきた「ベンレートやトップジンMなんかへっちゃらだい!」というウルトラ強力粉タイプが出現してきました。その場合は、近くの信用できる種苗店や、よく勉強しているアドバイザーのいるホームセンターに出かけ、全く別のタイプの薬を教えてもらってください。薬剤も年々研究開発されているため、私の知らない新薬が出ているかもしれないからです。
●防除法
さらに野菜、ハーブをお育ての方には、とっておきの防除法があります。それは台所から「醸造酢」を取り出して、それを水で30倍ほどに薄め、白っぽくなった葉にシュッシュッと吹きかけるのです。これでうどんこ病はもう広がらず、やがて元の緑の葉が戻ります。
でも10日もするとまたうどん粉が出始めることもあります。ですから酢の場合は、10日に1回はシュッシュッをしなくてはならないのが弱点です。地面にしたたり落ちた液は土壌を回復する力もあるので、面倒でなければとてもいい方法なのですが・・・。
なお「うどんこ病」は春(5〜7月)と秋(9〜11月)が発症のピークです。
うどんこ病は特に野菜にとっては厄介な病気ですが、鉢花を中心に考えると、この灰色カビ病の方が重要・・・というか、はるかに「要注意の病気」ということができるでしょう。何しろ春から夏にかけて咲く鉢花、秋から冬にかけて咲く鉢花のすべてを、この灰色カビ病が狙っているといってもよいのですから。
●症状
発症初期の症状は、初心者の方にはまずわかりません。バラでもセントポーリアでも、一番花はとてもきれいに咲くことが多いからです。しかしそれから次の花は、だんだんと何となく最初の花よりきれいではなく・・・となり、やがては「あらまぁ大変!お花がどんどん腐っていくわ。」となるのが灰色カビ病の特徴です。
あるいは長年花壇でガーデニングを楽しんでいる人で、花壇の清掃をあまり行わず、チッ素肥料はどんどん追加し続けている人なら、ことによるとこの灰色カビ病の菌はうじゃうじゃ土壌に繁殖していますから、花の咲く前のつぼみの時から、あるいはつぼみの前の若葉の時から、いきなり灰色カビ病による惨憺たる光景を目にすることがあるかもしれません。
●防除法
そこで初心者の方は、面倒ですが、鉢花につぼみが上がってきたら、つぼみの上から水をかけるような水やりは行わないでください。根土だけにていねいに水を与えます。ましてや花が咲いたのに花の上から水をやると、花の寿命も短くなるし、それ以上にこの花が、たちまちに灰色カビ病菌の絶好の“増殖パラダイス”になってしまうのです。
そして鉢花の用土はいつも清潔にして、花ガラはよく摘みとり、肥料はチッ素過多とせず、植物体は過湿でなく乾燥気味に育て、かといって水切れでぐったりさせるとたちまち菌は猛威をふるうので水切れさせず、日に当て、風に当て、「丹精」という愛情で包み込んでください。
たかが鉢花ですが、そこに美を求めるとなると、なかなか大変なことなのです。
●対処法
発症初期ならベンレートやトップジンMを、説明書に従って7〜10日おきに2〜3回散布すると症状は抑えられます(「薬は毎回新しいもの」が原則です)。
この薬が効かなくなったらジマンダイセンやロニランにします。
それもだめならうどんこ病同様、近くの信用できる種苗店や、よく勉強しているアドバイザーのいるホームセンターに出かけ、全く別のタイプの薬を教えてもらってください。
そして手遅れになったらもう私は知りません。手遅れなのですから。

これ以外で鉢花が罹病する病気は不治の病といわれる「軟腐病」「根頭癌腫病」を始めとして50や60は下らないでしょう。Q&Aコーナーへご質問の時は、とにかく症状を詳しく書いてください。
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