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ちょっとしたハーブの話
育てる ─ ハーブ選び・栽培に役立つヒント ─
1. ハーブの原産地
 ハーブの原産地を知っていますか?
ハーブの本場はヨーロッパだから原産地もヨーロッパかな、と思われるかもしれませんが、それだけではありません。ローズマリー、ラベンダー、タイム、オレガノ、フェンネル。これら有名なハーブはヨーロッパや地中海沿岸地方が原産ですが、世界各国の地域にも広がっています。
例えばイタリア料理に使われることで有名なバジル。これはアジアが原産です。ハーブの原産地は世界各国にあるのです。

 原産地を知っていると栽培の際、大いに役立ちます。というのは、ハーブの栽培のポイントには、気候、風土、といった環境が大きく影響してくるからです。多年生、一年生でも異なりますが、だいたいの特徴を知っておくととても便利です。

ラベンダー
地中海沿岸地方原産
ヨーロッパや地中海沿岸地方原産のハーブ
例えば前述のヨーロッパや地中海沿岸地方原産のハーブ。
これらは乾燥気味の土質、アルカリ性の土壌を好み、風通りと日当りを好みます。湿気に弱く、日本の梅雨が苦手、冬は比較的強い、といった特徴があります。

アジア原産のハーブ
バジル
アジア原産
アジア原産のハーブにはバジル、レモングラスなどがあります。これらは湿気の多い日本の夏に強いのですが、冬の寒さには弱い、といった特徴があり、水を好み、比較的湿った土質、酸性質の土壌で元気に育ちます。寒さに弱いため、冬前に枯れる一年草だったり、冬は鉢上げして室内栽培が必要だったりします。アジアだけでなく、暑い土地が原産のハーブも冬は室内に取り入れる必要性があるものが多いのです。

 ミントは品種によって土壌の好みはそれぞれですが、原産地がアジアのものもあるため大体は日本の酸性の土壌にも合うようです。そのため日本でも「はびこる」状況になってしまうほど元気に育つ、というわけです。

 原産地だけでなく、それが各国に伝わって土地に合ったものは栽培が盛んになって・・ということもあります。イタリアでのバジル栽培、はそのよい例です。土地に合うといっても、全く同じものでなく、それぞれの気候、風土によって形態や香りなどは異なってきます。品種の違いということもありますが、同じ品種でも栽培地の気候、風土によって香りも変わってきます。ヨーロッパのオレガノの芳香は日本のものとは比べ物にならないほど甘く、ふくよかな香りのため、フレッシュの日本産のものよりもドライのヨーロッパ産を好んで使うイタリアンのシェフも多いようです。

 以上のように、日本国内でも地域によって栽培法は異なり、土地によって形も香りも異なるわけです。ですので、使うときには本などを頼りにするよりも、自分で栽培しているハーブはどんな香りだろう?香りの強さはどうだろう?と、ハーブに触れて、自分の感覚を頼りにするのがいちばん、なのです。

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