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ハーブの本などをみると、ハーブ名とともに「科」名が紹介されていることがあります。この「科」をみると、ハーブの特徴がわかったり、育て方の参考になることもあります。
●シソ科のハーブ
ハーブの大部分はシソ科かもしれません。ミント、レモンバーム、タイム、ローズマリー、セージ、オレガノ、マジョラム、ラベンダー、ヒソップ、ベルガモット、バジル、これらはすべてシソ科のハーブです。
シソ科は「ふつう香気がある」とされています。シソ科のハーブは全草に香りと薬効があり、比較的育てやすく、食用、外用、幅広く使えます。また、栽培のしやすさという点では、水挿しで発根しやすいものが多いようです(ミント、レモンバーム、タイム、ローズマリー、オレガノ、マジョラムなど)。そしてほとんどが多年生(上記の中のバジルのみ1年草)。特徴は「茎は四角で葉に托葉なく対生または輪生」というところです。
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| レモンバーム |
オレガノ |
ヒソップ |
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| セージ |
マジョラム |
ベルガモット |
●セリ科のハーブ
「食用の植物に多い」とされるセリ科にもハーブがいくつかみられます。パセリ、コリアンダー、フェンネル、ディル、チャービル、キャラウェイ、アニスなどです。これらは「草本、茎は中空。葉は分裂するものが多い。花は小さく複散形花序につく」ところが特徴です。
育て方としては、多くは移植を嫌う、というところが共通しています。背丈が高くなり、多数の種子をつけます。葉よりも種に芳香と薬効があり、スパイスとして用いられるものが多くみられます(フェンネル、コリアンダー、ディル、キャラウェイ、アニスなど)。また、多年性は少なく、1年草、または2年草のものが多いようです(パセリ、コリアンダー、チャービル、ディル、キャラウェイ、アニス、フローレンスフェンネルなど)。
●キク科のハーブ
「植物界で最も進化した科といわれる」のがキク科。キク科のハーブには、カモミール、ポットマリーゴールド、ヤロウ、チコリなどがあります。キク科のハーブは花を楽しめるものが多いようです。花に薬効があり、その花を使うものが多く、また、肌に対して穏やかに作用するものも多いように思われます(カモミール、ポットマリーゴールド、ヤロウなど)。
ハーブを栽培している人は、だいたいこのシソ科、セリ科、キク科のものが多いのではないでしょうか。これらのハーブの特徴を知っていると、育て方だけでなく、その姿、形を想像して、ガーデニングの設計や、寄せ植えにも役立ちそうです。
●その他の科
他に、花に(実にも)芳香があるバラ、ワイルドストロベリー、ウメ、アンズなどのバラ科や、花に甘い芳香があり、薬効があるエルダーフラワーやハニーサックルなどスイカズラ科があります。
最後に、ご紹介した以外の科のハーブをいくつかあげていきましょう。チャイブ(ユリ科)、ローズゼラニウム(フウロソウ科)、ロケット(アブラナ科)、ナスタチウム(ノウゼンハレン科)、レモンバーベナ(クマツヅラ科)、レモングラス(イネ科)、ルー(ミカン科)、などがあります。初めて耳にするような科の名前もあるかもしれませんね。
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チャイブ (ユリ科) |
ローズゼラニウム (フウロソウ科) |
ロケット (アブラナ科) |
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ナスタチウム (ノウゼンハレン科) |
レモンバーベナ (クマツヅラ科) |
ナスタチウム (イネ科) |
<参考文献>
*「 」内は『薬用植物分類学』廣川書店より引用
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