ハーブ講座:ちょっとしたハーブの話:薬とハーブ&スパイス home
ちょっとしたハーブの話
知 る ─ ハーブのうんちく・雑学あれこれ ─
7. 薬とハーブ&スパイス
 風邪気味や胃腸の具合がちょっと悪くて、というとき、なんとなく穏やかそう、と「漢方配合」の薬を選ぶことはありませんか?漢方薬、または生薬といわれるもの、これらもハーブの仲間です。西洋ではスパイス、と呼ばれることが多いもので、薬効のある植物の根や種が使われることが多いようです。
 漢方配合の薬、特に胃腸薬や消化薬には成分表をみると、なじみ深いスパイス名がみられます。
 例えば胃薬の「太田胃散」。「芳香性健胃薬」といわれるこの薬、その名の通り、ふたをあけるとスパイスの香りがふわっとします。配合されている生薬をみると、桂皮、丁字、肉豆蒄(ニクズク)、茴香(ウイキョウ)、ゲンチアナ、苦木、陳皮、とあり(注:( )内は筆者記)、この他は生薬以外のものが配合されています。
 ゲンチアナ、苦木以外はおなじみのスパイスで、桂皮=シナモン、丁字=クローブ、肉豆蒄=ナツメグ、茴香=フェンネル、陳皮=オレンジピール(オレンジの品種は異なります)です。この配合だけみると、インドのミックススパイスの煮出しミルクティー、チャイに使われるスパイスブレンドのようでもあり、他にはスパイスケーキに使われるミックススパイスのようでもあります。ということは、チャイやミックススパイスケーキには胃を整える効果も含まれるといえそうです。
 これらのスパイスはそれぞれ胃腸を整え、そして体を温める効果もあるといわれるものです。胃の調子が思わしくないときや風邪のひきはじめにこれらのスパイスをブレンドしてオリジナルのチャイを作ってみてもよさそうです。実際、寒い時にチャイを飲むと体がぽかぽか温まってきます。温かい飲み物だからということだけではなさそうです。おいしく、香りよくて、しかも体調を整える効果も期待できるというわけです。
 ちなみに、風邪薬の「改源」の生薬は甘草(リコリス)、桂皮(シナモン)、生姜(ジンジャー)が中心に配合されているようです。こちらもチャイにするのにぴったりなスパイスです。

チャイのつくりかた
<材料(2人分)>
紅茶小さじ 3
160cc
牛乳200cc
スパイス下記「スパイスブレンド例」参照
砂糖適宜
※三温糖やきび砂糖などの精製度の低いもの

スパイスブレンド例
A) 粉末で、シナモン、ナツメグ、オールスパイス、ジンジャー、フェンネル(種)、クローブ、カルダモンなどをブレンドしたもの合わせて小さじ1/4。
※シナモンの割合を全量の1/2ほどにすると香りよく飲みやすい
B) シナモンスティック 1〜2cm、カルダモン 1〜2粒(包丁の背でつぶし、種をとりだす)、クローブ 1コ、オールスパイス 1〜2粒(包丁の背でつぶす)、しょうが 薄切り1〜2枚、好みで黒こしょう 1粒
シナモンだけでもおいしいチャイができます。スパイスの量は好みで加減してくだ さい。

<作り方>
1. 耐熱ポットや小鍋に水とスパイスを入れて火にかける。
2. 沸騰したら紅茶の葉をいれ、再び沸騰したら火を止め1分ほどそのままにしておく。
3. 牛乳を加えて再び火にかける。沸騰する前に弱火にして2分ほどことこと煮る。
4. 茶こしでこしてカップにいれる。砂糖を好みの量加える。
*砂糖を加えるとコクが増します。

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