ハーブ講座:ちょっとしたハーブの話:ハーブの用土のはなし home
ちょっとしたハーブの話
育てる ─ ハーブ選び・栽培に役立つヒント ─
9. ハーブの用土のはなし
 ハーブに適した土は排水性(水はけ)・保水性(水もち)・通気性がよく、ふっくらとした土といわれます。具体的には表面が固くなく、空気が入りこむような粒子状になっていて、ふかふかとしているものです。 このようなハーブに適した土は、様々な土、堆肥、そして少量の肥料を混ぜることでできあがります。
 市販の「ハーブの土」はハーブ向きに配合されている土なのでそれを使っても便利ですが、花、または野菜を育てていて何種類かの土がある、という場合に無駄がなかったり、ハーブの種類によって土を変えてみたい、という時に応用が効きます。 そこで今回はハーブに適した土づくりと土の話です。


ハーブの土づくり
 地植えの場合、腐葉土や堆肥などに苦土石灰を少量と、元肥として有機配合肥料や化成肥料を少しすきこみ、よく耕しておきます。腐葉土や堆肥は土をふかふかにし、空気を通すようにし、適度な水はけと水もち、そして栄養分を与えてくれます。 苦土石灰は土の酸性土壌を中和するために加えます。ハーブは酸性を嫌うものが多いためです。アジア原産のレモングラスやバジルなどはやや酸性土壌でもそれなりに強いのですが、タイムやローズマリー、ラベンダーなどの地中海沿岸地方が原産のハーブは乾いた土を好むので、この中和は必要です。
 腐葉土、堆肥、石灰の量ですが、菜園などで元の土がふかふかしているなら腐葉土や堆肥は控えめでも大丈夫です。何も植えていなかった場所で、固く粘土質の土なら腐葉土は多めに配合します。 こういった土づくりはハーブを植える1〜2週間ほど前に行っておきます。石灰は、元の土にもよりますが、鉢植えの際の「用土1リットルに対し3g程度」又は深く耕す場合の「1平方メートルあたり200g程度」を目安にします。
 鉢やプランターの土は小粒の赤玉土か黒土、または花壇や菜園などの土に腐葉土と堆肥を3〜4割混ぜ、苦土石灰を用土1リットルに対し3g程度と、肥料を少し混ぜます。鉢やプランターは、はじめに大きめのゴロ土を敷き、あれば大粒の赤玉土を数cmのせ、その上にこの配合土をいれます。

 <ハーブ用土の配合例>
  配合例1:赤玉土(小粒)6、腐葉土2、堆肥2
  配合例2:赤玉土(小粒)4、腐葉土3、ピートモス1、堆肥2
  配合例3:黒土5、腐葉土2、堆肥2、パーライト1

 種まき、挿し木に適した土は上記の栽培用向きの土とは異なります。一番の違いは肥料分を含まない、というところです。水はけ、水もちがよく、肥料分を含まない用土にします。種まきには肥料分が少し含まれているくらいなら大丈夫です。 細粒の赤玉土やさらさらした細かい川土などに、バーミキュライトを3〜5割混ぜて使います。いずれも鉢底に大粒のごろ土をいれてから、配合した土をのせます。

ハーブ用土に使う土の種類
【黒土】
 火山灰が堆積してできた黒い土。粒子が細かく乾くと軽い土。腐葉土や堆肥を混ぜて使う。

【赤土、赤玉土】
 火山灰の心土(表面の土の下にある土の層)が赤土。この赤土を玉状にしたものが赤玉土。赤玉土には大粒、中粒、小粒など分けられて市販されている。 小粒の土を使うことが多い。赤玉土は無菌なので小粒のものは挿し木の用土としても使えて便利。

【腐葉土】
 クヌギ、ナラなどの落葉広葉樹の落ち葉を腐らせたもの。ハーブの用土にはこの腐葉土がとても大切。腐葉土を配合することにより、水はけ、通気性のよい土になり、空気と水分を適度に含んだふんわりやわらかな土になる。 また、土中で少しず分解するので、植物の栄養になる肥料成分になる。そしてさらにハーブの風味をよくする、といった利点もある。

【バーミキュライト】
 ひる石を砕いて高熱処理した粒状の土壌改良剤。無菌なので細かい種子をまく用土としても最適。空気や水の流通をよくするので、鉢やプランターの土に配合するとよい。

【ピートモス】
 ミズゴケやシダの植物が湿地に堆積して泥炭化したもの。繊維質なので植物の根の張りがよくなる。ただ、水分の吸収量が多く、多く配合すると根づまりしやすいの欠点があるので、ピートモスを使う場合はバーミキュライトと混合するとよい。

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