草花染め講座:藍(あい)の生葉染め(なまばぞめ)その2 一番藍で染めるシルクのハンカチ home
草花染め講座 監修:箕輪直子
8. 藍(あい)の生葉染め(なまばぞめ)
その2 一番藍で染めるシルクのハンカチ
 タネから育てた藍は順調に育っていますか・・・?
 6月、葉が10cmくらいに育ったら、さらに藍を大きくするために「一番藍」を収穫します。葉っぱが丸から楕円に形を変えたら、思春期の若葉をバッサリ刈り取ってシルクのハンカチを染めてみましょう。梅雨の晴れ間のようなコバルトブルーがとても爽やか!
 ※ここで紹介する方法では木綿は染まりません。

用意するもの
・ 藍の生葉 100g(茎の部分は除く)
・ シルクのハンカチ 3〜5枚
・ 網袋(不織布タイプの三角コーナーネット)
・ 輪ゴム
・ さいばし
・ 水(約3リットル)
・ バケツ

一番藍の収穫
・ 葉の大きさが10cmになったころが一番藍の収穫の目安です。
・ 土から15cmくらいのところで切り揃えるように刈り取ります。バッサリ刈り取った方が縦にも横にもたくましく育ちます。
※青く染まるのは緑葉部分ですので、葉だけで100g必要です。
※刈り取ったその日に染めるのが理想ですが、濡れた新聞紙に包んでおくと数日はもちます。

染め方
1. 摘み取った葉をざっと洗い、細かくちぎってネットの中に入れ、輪ゴムで口をしばる。


2. 水を入れたバケツの中で、藍の葉がドロドロになるまでよくもむ。がんこなシミのゴシゴシ洗いの要領で。

ポイント必ず水の中でもむこと。水の外でもむと、くすんだグレーになってしまいます。

3. もみ出す時間の目安は約10分。はじめに感じていた葉の感触が無くなり、ドロドロしたかすのようになったら、よく絞って袋ごと取り出す。


4. 水で濡らしたハンカチを藍の生葉液の中に入れる。藍がまんべん無く行き渡るよう菜ばしで時々かき混ぜる。

ポイント ハンカチが水面から出ると染めむらができるので、ハンカチが水面から飛び出さないように気をつけましょう。

5. 30分から1時間ほど浸したらよく絞り、洗わずに広げて風通しのよい日陰で30分干す。

ポイント 浸したまま長時間放置すると、いったん染まった色が抜けるので気をつけましょう。またすぐに水洗いするときれいなブルーに発色しないので、注意しましょう。

6. 流水の下でよく洗った後、風通しのよい日陰で完全に乾くまで干す。

藍の生葉染めについて
・ 藍は酸素で発色します。染めた後よく絞るのも、しばらく干すのも、流水でよく水洗いするのも、藍を空気や水の中に含まれる酸素に触れさせるためには欠かしてはならない大事な作業です。
・ 生葉染めで染まるのは、水色から青色の範囲です。その濃さは葉の量や生育状態、それにどれだけ頑張って丁寧にもんだかで決まります。
・ ハンカチは乾くと色が薄くなります。もっと濃くしたい場合はもう一度葉っぱをつんで二度染めします。
・ アイロンかけはハンカチが完全に乾いてから。当て布を忘れずに行います。
・ 水だけで作った生葉染め液で染まる素材は、ウール・シルク・ナイロンです。(木綿は、生葉染め液に薬品を加えて還元させた「アルカリ性の藍染め液」で染めることができます。)

今後の藍の育て方
・ 夏を迎える前に土を補充
藍は根を広げる植物です。プランター内の土をすべて根で固めてしまうため、プランターと土の間に大きなすき間ができるほどです。これでは根が水を吸えなくなるので、そのすき間と土の表面に、肥料入りの土を足します。

・ 害虫退治
気をつけなければいけないのは、葉の裏側につくアブラムシ。アブラムシは藍の葉を枯らすので、見つけたら全体に殺虫剤をまきましょう。

次回は「絞り模様」の作り方

<参考図書>
「やさしいハーブ染め」(誠文堂新光社刊/箕輪直子著)

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