草花染め講座:藍(あい)の生葉染め(なまばぞめ)その3 藍のタネの収穫 home
草花染め講座 監修:箕輪直子
10. 藍(あい)の生葉染め(なまばぞめ)
その3 藍のタネの収穫
 この夏、タネから育てた藍の生葉で何を染めてみましたか?どんなブルーに染まりましたか?うまく染められて大満足の人も、うまくいかなくてガッカリの人も、また来年チャレンジしてみましょう!
 今回は、来年も藍染めを楽しむために、タネの収穫とその保存の仕方をお教えします。

花の咲く時期
 藍の花は8月の終わり頃から咲き始めます。
タデアイの花は、穂先に白やピンクの小さい粒々が連なって咲く清楚でかわいらしい花です。そして9〜10月になるとその粒のひとつひとつの中にタネをつけます。
※花が咲いても緑葉のあるうちは染まります。花はタネを取るために必要なので、花を残して葉だけを摘むようにします。

タネの収穫
 花も葉も枯れはじめ、粒々からのぞくタネの茶色いアタマが目立つようになったら、根元から刈り取り、束ねて風通しのよいところで逆さ吊りで乾燥させます。
 よく乾燥させたら、茎からタネを包んだ花だけをしごくようにして取りますが、まだタネは花の殻に包まれている状態です。このまま保存すると翌年の発芽率が悪くなるので、殻は取り除かなければなりません。
 まず、ビニール袋に入れ、袋ごとよくもみます。その後、水切りざるなどの中に移し、ふるったり息をふぅ〜っと吹きかけたりして軽い殻を飛ばし、タネだけを残します。・・・小鳥の餌のカラを吹き飛ばす要領です。

保存の仕方
 タデアイのタネは、茶色くてつやのあるゴマ粒サイズ。紙袋かガラス瓶にコルクのふたなど、タネが呼吸できる状態で保存しましょう。

藍の「生葉染め」と「建染(たてぞめ)」
 初めて藍の生葉染めを体験して、どうして「藍色」にならないの?と疑問に思った方も多いと思います。
 藍の染色方法は「生葉染め」と「建染」の2つに大きく分かれます。
 ご紹介した「生葉染め」は、藍の緑葉から直接染める方法。これで染まるのは、水色からせいぜい青と呼ばれる範囲の濃さです。藍の葉にはインディゴそのものではなく、インディゴになる前の「インディカン」という物質が含まれています。インディゴは水に溶けませんがインディカンは水に溶けます。生葉染めというのは、葉をもんでインディカンを直接水に溶かして藍染め液をつくる方法です。
 これに対して「建染」は、すでにインディゴ色素になっているものに手を加えて、藍染め液にする方法です。藍の葉を乾燥させ発酵させてつくる藍染め液の原料「すくも」にアルカリを加え、いったん還元させてから染める方法で、黒に近い濃紺まで染まります。いわゆる「藍染め」は、この「建染」のことです。
 ところが、この「すくも」を作るには、手間がかかり体力を消耗する、強烈な匂いがする、時間がかかる、という問題点があります。その手間のかかり具合は・・・「堆肥作り」を思い浮かべてみてください。
 そこまで時間と労力をかけられない、でも憧れの「インディゴブルー」を手に入れたい・・・という方には、市販されている「粉末藍セット」の利用をお勧めします。水に溶かすだけで藍染め液になるというスグレモノで、簡単に「インディゴブルー」が手に入れられます。染料店で購入できますので是非お試しください。

<参考図書>
「やさしいハーブ染め」(誠文堂新光社刊/箕輪直子著)

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