東に打ち身の人あればムチウチ温泉へ行き
西にリューマチの人あればドラゴンタウン温泉へ行き
南に皮膚病の人あれば粥無い温泉へ行き
北に胃弱の人あればグイノミ鉱泉へ行く など、
私達日本人は老若男女、健やかな人もそうでない人も、たいてい温泉は大好きです。でも年がら年中温泉に首ったけというわけにもいきませんので、ここでは家庭で楽しめる薬草風呂をご紹介していきましょう。日本古来のものからハーブ風呂まで、その中からお好みの薬湯、リラックス湯を捜し当てて下さい。
●薬湯の一般知識
たとえば一年の特別の日に楽しむ「ショウブ湯」や「ユズ湯」は、その当日に「生」の葉や実を湯船に浮かべて無病息災を願う、古くからの風習です。しかしこれからご紹介する薬湯は、仮に連日続けたとなると、決して体に悪いことはないでしょうが、やがてお風呂の壁が汚れる・・・色がつく可能性があります。そのことだけは覚悟しておいて下さい。
またショウブやユズ、アセモに効くといわれるモモの葉などは生の葉なり実を入れますが、その他は原則的には乾燥させた枝葉を使用します。これは植物本来の薬効や香りを太陽光線によって、さらに人間の心と体に優しいものとする、古くからの知恵なのでしょうか。
●植物の枝や葉や皮の乾燥のさせ方
軟らかい草なら夏は丸1日、春・秋・冬は丸2日ほど天日に干せばよいでしょう。ヒノキなどの枝葉だと夏は3日ほど、それ以外は5〜7日となります。
●薬湯素材の使い方
古くからの方法として、まず手拭いを二つ折りにして袋を作ります。上部開口部は長い紐を通せるように紐通しを作ると便利です。
この中に少ない人で1/4、多い人で1/2量の素材を入れます。これをいきなり風呂に入れてもよいのですが、古くからのしきたり(?)では、鍋などに沸かした適量のお湯で10〜20分間煮沸し、このお湯をさっと切ってから湯船に入れます。これですとお湯の汚れが内輪ですみます。鍋の汚れたお湯は、もったいないのですが捨てて下さい。袋の紐は蛇口にむすびつけておきましょう。
お湯が少し汚れてもよい方は熱湯入りの大き目の洗面器に袋を何回も上下させて、同じく袋のお湯をざっと切ってから使用するとよいでしょう。
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