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第2回
バラの歴史
1. 品種の数について
 おかしな言い方ですが、バラという植物ほど、長いこと人々の手によっていじくりまわされた花はないといってよいでしょう。

 もともとバラは、北半球の新旧両大陸の亜寒帯から熱帯にかけて、ざっと120種ほどの原種があるといわれています。ところが現在までには、この120の原種の内の、ほぼ8種ほどの原種のみを利用して、バラの園芸品種数は10万とも20万とも、誰にも正確なところは分からない品種数が作り出されてしまったのです。このことはバラがいかに人々から愛され、またバラを愛せば愛すほどいかに人々はバラのマニアックな虜となってしまうかが、如実に語られているといってもよいのではないでしょうか。

 例として数字をあげると、ある資料では「19世紀に人為的交雑が始まって今日(1994年)まで、27,000もの園芸品種が記載されている」とあります。日本だけを取り上げても「1951年から1980年までの30年間に約4,300品種」が発表されているのです。オランダを中心としたチューリップの品種改良は有名ですが、その数が16世紀から現在までで約8,000種といわれていることと較べても、いかにバラが愛好者をとらえ、多く育種家を奮い立たせ、ついにはアカデミー賞を獲得する以上の喜こびをもって、世界的なバラコンクールで金賞を手中にすることを夢みているかが、容易に想像されるのです。

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