home
第2回
バラの歴史
3. 中世のバラ−イスラムからキリスト教へ−
 そして8世紀初頭。イスラム軍は勢力拡大のため、イベリア半島を攻略しました。この時同時に彼らは、バラを半島へとたずさえ、それが南フランスへも流入したといわれています。

 当時の初期キリスト教徒は、禁欲的な傾向が強く、イスラムのみならず(古代)ローマ人への反発から、バラは贅沢の象徴として嫌っていましたが、やがて中世となり、バラの薬用での効果が認められるとともに、聖母マリアとの関連で「白ユリ」とともに「バラ」は教会での象徴的役割さえ獲得していきました。

 そして11世紀から13世紀にかけては、逆に十字軍のたびたびの遠征が始まりました。彼らはパレスチナや小アジア各地から、ガリカ・ローズ、ダマスク・ローズ、キャベジ・ローズ、アルバ・ローズなど、初期の園芸種といえる基本種をヨーロッパへ持ち帰ったのです。これらはヨーロッパ在来のバラとの交配も含めて、その後かなりの改良が加えられ、種々の園芸品種の作出につながりました。


ダマスク・ローズ

キャベジ・ローズ

 またフランス革命の前後、マリーアントワネットやナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌが、バラを中心に大きく園芸植物の品種改良に係わっていたことは有名な史実です。特にジョセフィーヌは世界各地にちらばった青年将校に命じて、おびただしい数の植物、バラをマルメゾン宮に集めたのです。

会員の方はMyフォルダがご利用可能です。ログインしてからご利用ください。
会員でない方はご登録いただきますとご利用になれます。

Dr.グリーンの特別講義トップへ

ホーム

support@hanaippai.com
花いっぱい.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
Copyright©2008 花いっぱい.com All rights Reserved.