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第9回
桜のはなし
6. 江戸彼岸(えどひがん)とは

花;直径約2.3〜3cm
淡紅色・白色
 本州から九州、朝鮮、中国に広く分布するエドヒガンは、別名アズマヒガン、ウバヒガン、あるいはヒガンザクラとも呼ばれ、彼岸のころに紅色、まれに白色の一重の花を咲かせます。
 最大の特長は、サクラの中でこのエドヒガンが最も長命であるということです。
 しかも3月下旬には咲く早咲き種でもあったため、古くから各地で植栽され、それがために日本各地で見られる老木は、その多くがエドヒガン、もしくは同系の糸桜(いとざくら)と呼ばれる枝垂桜(しだれざくら)となっているのです。

 しかし樹齢も500年を越えて千年以上ともなると、根元の「踏み固め」などもあって、さすがの名木も痛々しい姿になっているものもあります。樹齢が樹齢ですから仕方ないものの、今後も長くその美しい姿をとどめたいという名木があったとしたら、少なくともそのサクラの枝が張っている円周以内には踏み込まないことです。よってたかってゴザを敷いて、飲んだり食べたり、なんてとんでもありません。根元の土を固められることが、サクラに限らず全ての植物にとって一番苦しいことなのです。彼岸桜を「悲観桜」としないように、遠くあたたかく見守っていきましょう。

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