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第10回
野草・山草の食べ方<基本のキ>
 野草・山草の最も基本的な料理法は、何といっても「茹でる」ことです。それも上手に茹でること。この一言に尽きます。
 そこで初めての人でも失敗しない「茹で方のテクニック」を、誰もが採取できるナズナを例にして簡潔に述べてみましょう。
 かくいう筆者は、ずいぶん以前、初めてナズナ(ペンペン草)を茹でたところ、トロトロに茹でてしまい、とても食べるどころではありませんでした。一度失敗すると次からはすぐにコツがわかりますが、最初からせっかくのペンペン草をデレデレ草にしないために・・・どうか参考になさってください。

ペンペン草をシャキッと茹でるには

  1. 鍋などに多目の熱湯をぐらぐら煮立たせます。一般的には草の緑を保つために、小さじ1杯の塩を入れますが、ナズナは塩を加えなくても、美しい緑色に茹であがります。
  2. 煮立っている湯の中に、輪ゴムなどでまとめた数株のナズナの根の部分を立てて入れ、20〜30秒茹でます。
  3. ナズナを取り上げ、輪ゴムをはずして、今度は全草を熱湯に入れ、30〜60秒だけ茹でます。早春一番のやわらかナズナだと30秒。その後の白い花が盛りとなって、花茎が硬くなったものは40〜60秒が目安です。決してぐらぐら1分以上茹でません。
  4. すぐに ざるに取って、流水で十分冷まします。
  5. 根を揃えて、3cmほどに切り分けます。春一番なら根の付け根も食べられます。その後は根は付け根で切り、残念ですが捨てましょう。
  6. 切り分けたナズナを2〜3片まとめて、手で軽く水をしぼります。この時強くしぼりすぎて水気が無くなり過ぎるとおいしくなくなります。
  7. そのまま しょう油をちょっとつけて食べると、噛んでいるうちに、ほんのりとした甘さが口の中に広がります。(気分転換に酢じょう油もいいのですが、酢を使うとナズナの甘味が分からなくなるようです。)
    あるいはマヨネーズをつけるなど、食べ方は色々です。

以上が茹で方。あとは茹でる前のちょっとした下処理も大切です。

茹でる前の下処理

  1. ナズナの根は徹底的に洗って、砂粒一つとして歯にジャリッと当たらないようにする。
  2. 外側の折れたり、色のあせた葉を取り除く。
  3. 春一番は花茎が軟らかいので、そのまま全草を茹でて食べる。小さなバチ(種子)が、食べていると歯に快く感じる(ペンペンという音はしません。)白い花が咲き花茎が硬くなったら、茹でる前に花茎基部で切り捨てる。さらに茹でた後、短く残った花茎ごと根を切り捨てて、軟らかい葉のみ食べる。

ついでに・・・
おいしいナズナの見つけ方
 砂地でカラカラに乾いた所より、やや湿気のある庭の隅や、畑、田の畦などに生えるナズナの方が、葉がふわりと茂り、軟らかく、おいしい。そんな所には、やはりおいしく食べられるコオニタビラコなども生えている。

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