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第15回
紅葉物語
2.K先生が届けてくださったプリントより
紅葉・黄葉について
  1. 紅葉:秋に植物の葉が赤く色づくこと
  2. 黄葉:植物の葉が黄色や黄褐色に変わること
    合わせて「もみじ」という。
  3. 春先に伸び出たばかりの若葉にも紅葉があるが、まもなく葉緑素ができて新緑に変わる。
  4. 紅葉は葉の中の葉緑素が分解して、新たに紅色のアントシアンが生成することで起こる。
  5. 植物の種類ごとに紅葉の色が違うのは、紅色の色素と共存する葉緑素や黄色、褐色の色素の量的な違いによる。
  6. 黄葉はカロチノイド色素に属するキサントフィル類による。この色素は若葉のころから葉で作られ、夏には葉緑素の緑色に覆い隠される。晩秋に葉緑素が分解するにつれて黄色が前面に現れる。
  7. 黄褐色の葉はタンニンやタンニンが複雑に変化した物質が蓄積することによる。
  8. 黄葉や褐葉の色素成分は多かれ少なかれ紅葉にも含まれており、紅葉の色調変異の原因ともなる。
  9. 紅葉のもととなるアントシアンの生合成の出発物質は光合成産物のブドウ糖や蔗糖で、多数の化学反応を経てアントシアンになる。この化学反応は、秋の急冷する気温、水湿紫外線量などの影響を受けるので、紅葉の発現はさまざまな環境要因により変わる。
  10. アントシアンは虫害や折傷によって葉脈が断ち切られると、それから先の部分に糖がたまって紅葉したり、茎を輪切りにすると同じ理由で上部の葉が赤変したりする。たんぱく質の分解産物もアントシアン生成に利用される。
  11. 黄色色素のキサントフィルも光合成によってできた糖から出発し、多くの化学変化を経てできたものである。
  12. 紅葉、黄葉、褐葉の違いは、光合成でつくられた糖から出発してそれぞれの色素を作り出すまでの葉の中の酸素系の違いと、気温、水湿、紫外線などの自然条件の作用による酵素作用発現の違いが、複雑にからみあって起こる現象である。

花の色素について

  1. アントシアン類:オレンジ色、ピンク色、赤色、紫色、青色などの花の色。水や酸類に溶けやすく、エーテルなどには溶けにくい。酸性で赤色、中性で紫色、アルカリ性で青色。
  2. カロチン類:たくさんの種類がある。赤色、オレンジ色、黄色の色素グループがあり、花びら、葉、根、果実など植物のいたるところに含まれる。水やアルコールには溶けにくく、油脂やエーテルなどに溶ける。酸性・アルカリ性であまり変化しない。
  3. フラボン類:薄い黄色から濃い黄色の花の色。水や酸類に溶けやすく、エーテルなどには溶けにくい。酸性が強くなると黄色は薄くなり、アルカリ性が強くなると黄色は濃くなる。

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