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| 第16回 |
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| ウメの鉢植え・ウメ盆栽の維持管理 2.梅を正月に咲かせる |
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皆様ご承知のように、梅は多くの品種が2月〜3月に咲くものです。海沿いの温暖地では、1月に入ると早咲きの品種がポツポツと咲き始めますが、梅林が一斉に色づいて、それが見る間に赤やピンクや白の花で雲か霞に彩られるのは、2月・3月です。雪国では雪解けを待って、4月に梅に桜に、時には桃の花もひっくるめて咲くことがあるそうですが、そのような地方は、梅に鶯、桃には鵯、桜に目白と、花だけでなく色々の小鳥も同時に見られて、いやはや羨ましいような、もったいないような…。 しかしこの2・3月咲きの梅を、鉢栽培ではうまくすると正月の元旦に咲かせることができるのです。それも海沿いの暖かい地方でも、厳冬の雪深い寒冷地でもです。余計なことは抜きにして、以下、「梅を正月に咲かせる、電気代・暖房代なし、拷問なし」の簡単な方法を述べていきましょう。
●梅の鉢もの、盆栽、正月用の寄せ植え鉢は、11月の間はなるべく「寒さ」に会わせておく。温暖地でもなるべく強い霜を2〜3回は体験させておきたい。
●12月上旬(たとえば北関東地方では12月1日)、いよいよ梅盆栽・鉢物・寄せ植え(以下鉢物と表記)の「保温・加湿管理」にとりかかる。まず日中は室内のなるべく日の当たる、暖かい所に鉢を置き、鉢の横には水入りのスプレー器を置いておき、気が付いたたびに蕾に水をシュッシュッとスプレーする。
●夕方までなるべく鉢の温度を高めておき、日が落ちて室温が下がる1〜2時間前には、鉢全体を、その場でよいから、段ボール箱でスポッと覆っておく。段ボールは非常に保温効果が高いため、中の鉢はより長く鉢土の温度を保て、また湿度も保つことができる。
●家族の人がすべて風呂から上がったら、風呂の蓋の一ヶ所をずらせて、その隙間の上に鉢を置く。風呂の蓋が一枚ものの人は、面倒でももう一枚買ってきて、真中に隙間ができるようにする。
●鉢が浴槽に落ちないようにすき間の真上にまたがり乗せたら、その上に段ボールをスポッと被せる。ただ風呂の蓋のすき間の上に置いただけでは、風呂場は夜間〜翌朝まですごく冷たい部屋・空間となるので、鉢にスポッと段ボールを被せるのがミソである。これで温度と湿度が保たれ、梅は日ごと夜ごとに蕾を大きく柔らかく発達させてくる。
●朝起きたら、再び太陽の当たる暖かい窓際に移し、その横を通るたびに、スプレーで蕾に霧水をかける。
以上です。これだけのことを繰り返していると、梅鉢は蕾を次第にふくらませ、ある朝パッと一輪、翌朝からは二輪、三輪、そのあとは我も我もと続々と花を咲かせてくれるのです。あとの問題は、この一・二輪の早期開花を、いかに正月元旦に合わせるかです。でもこればかりは自分の育てている梅の品種、お住まいの寒さの加減がありますので、一度自分でデータをとってみるしかありません。保温・加湿を何日何晩連続させればよいのか…これは各自で答えを導き出さなければならないことです。温暖地で20日、寒冷地で30日位が目安となると思いますが、これも昼間の採光量、夜間の保温・保湿の差で、早まったり、遅くなったりします。
なんだか面白そうと興味を持たれた人は、どうか今年の12月から、この「日だまりと風呂場の往復ツアー作戦」を実行してみて下さい。うまく正月元旦に初花を合わせることができると、いつもの正月と違って、心の底から「おめでとう」という感情がもりあがってきて、腹の底から「おめでとう」という言葉を発することが出来ます。うまく合わなかった人は、「よーし、今年はこうだったから、来年こそはああしてこうしてと、間違いなく今年一年の目標がすっきりと決まってしまいます。一年の計は元旦にありと、どうか何年でも挑戦し続けて下さい。 |
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