
vol.4 「ひなた水」ってご存知ですか?
じめじめとすっきりしない季節になりました。
庭ではアジサイが誇らしげに、ユリも重たげな花を揺らしています。
皆さんのお庭はいかがでしょうか?
これからの季節は蚊に害虫、病害と悩みが増えます。梅雨が終わると水やりも大変です。
そこで今回は水のお話をしようと思います。
夏の水やりは「できれば早朝に」です。日当たりのいい庭なら6時前頃が理想的なようです。
しかし実際には難しいでしょうから、出勤前でも構いません。植物は生理的に、日差しが照りつけ
気温が上昇してくると活発に光合成を始めるので、その前のタイミングであることがポイントです。
あとは夕方です。普通は夕方5時〜6時くらいですが、西日が当たるベランダでは
もう少し遅めの方がいいようです。
まわりのコンクリートが熱されていますから、少し気温が下がってから、くらいの感じです。
と、この程度のことはいまさら、といった初心者向けのお話ですが、一方で水やり3年、など
ともいいます。
子供にでもできる簡単なことですが、植物の種類や用土、庭の環境によっても違います。
さて、皆様はどのように水をあげていますか?
お庭でホースをお使いですか?それともジョーロでしょうか?
いずれにしても汲んで間もない水だと思います。
もちろんそれで十分。間違いではありません。
「ひなた水」という言葉を聞いたことありますか?
例えば朝の6時に水をあげたとします。できたらその後に、水を溜めておきます。
容器は使っていないゴミ箱のようなものでも何でも結構です。
できるだけ口が広くてジョーロで汲みやすいものがいいでしょう。
そして夕方水をやるときに、その溜めおいた水(=ひなた水)を使い、終わったらまた水を溜めます。
これには溜めている間にカルキや塩素がぬけるといった効能など、理由はいくつかあるでしょうが、
ここでお話しする根拠は何を隠そう、先人の知恵とでもいいましょうか、
明治生まれの祖母の世代の人がやっていたことなのです。
お庭が広いと無理かもしれませんし、昔のやり方が正しいと主張するものでもありません。
しかし、昔の人のしていたことには本では知りえない豊かな経験知や植物への思いやりの
心があるように感じるのです。
皆さんも試されてみてはいかがでしょうか。