夏休み親子工作教室
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風向きと竹トンボの上昇角度を考えてとばすと、自分のところに落ちるようにも出来る。この夏、工作名人にも遊びの名人にもなってしまおう。
 いよいよこの夏のクライマックス、ビューと空へかけ上がる竹トンボ作りに挑戦しよう。これまでの竹筒ロケット、水鉄砲、竹鉄砲にくらべたら、作り方、道具の使い方がずっと難しくなるけど、性能のよい竹トンボを自分で作ったときの喜び、満足感は最高!きっと大人になった時に、ボク(ワタシ)の「子供の頃の玉手箱」からそっとつまみ上げる大切な想い出になるよ。
 でもくれぐれもナイフで指を切らないように。右手でナイフを持つ人は、左手の指にカットバン(テーピング)などを巻いておくとよいでしょう。

 ■必要な道具・材料
  • 竹挽き鋸(たけびきのこ):ホームセンターなどで1,500円前後で売られています。やや肉厚のカネノコの刃だけでもOK。
  • ナタか丈夫なサバイバルナイフ
  • カナヅチ
  • 丈夫なカッターナイフか切り出し
  • キリ
  • ものさし
  • 紙やすり2枚(#40〜60番と、#100〜120番)

  • なるべく太い(肉厚の)真竹
    (ただし、根元の太いところでも、節と節の間が短すぎると使えない。身近に竹を入手できない場合はハローページなどで竹材店を探すとよい。)


 ■プロペラの作り方
1. 青竹の左右の節を鋸で切り、節なしの15cm前後の竹筒を切り出します。

2. この竹筒を平たい石かコンクリートの上にたてて、ナタとカナヅチでたて真っ二つに割ります。どちらを上にして割っても割れるのですが、「木元竹裏(きもとたけうら)」といって、木は根の方を上にして、竹はそのまま根の方を下にして割ると、ささくれが少なく、きれいに割ることができます。
 太い竹筒ですと、これをさらに真中で二つ割にして、計4個分の竹トンボ材料が作れます。でも竹トンボの長さを15cmほどとすると幅は広くて2cm、狭くて1.3cmの間がよく飛ぶので、例えば2cm幅にしたい時は、ささくれ部分を削ってきれいな断面とするために、幅2.5cmは必要です。ですから4個分が取れないときは、二つ割にしたものをさらにナタで適切な幅となるように、トントンと削り割って、2個分の材料を作りましょう。

3. ナタで割った竹は、割れ部分がざらざらとしているため、まずナイフできれいに削ります。この時竹のささくれたトゲ(繊維)を、指や手のひらにささないように、竹の持ち方、ナイフの使い方を工夫してください。

4. 削り終わったら竹を作業台(テーブル)に、皮のついた方を上にして置きます。そしてものさしで竹のど真中、中心を計りだして、キリの先かペンでチョンと印をつけます。竹が15cmであれば真中は7.5cmとなりますね。あとはその印を正確に、垂直にキリで穴をあけます。ななめにあけてしまうと、あとで回転棒を差し込んだ時、棒がななめにセットされてしまい、竹トンボの性能がぐんと悪くなってしまいます。

5. ここからが難しくなるところです。まず今あけた竹の穴の右側5mmのところに、鋸で直角のきざみを入れます。それも竹の向こう側はほんの少し、きざみが入るか入らないかとして、手前側は竹のウラ側すれすれ、1.5〜2mm残すところまで、ななめにきざみを入れるのです。間違えないようにイラストをよく見てね。これを竹をくるりと180度回して、同じように穴5mmのところに、同様のきざみを入れます。

6. 次はいよいよ竹をナイフで削って、プロペラへと仕上げる番です。本物のヒコーキの翼のように、軽いカーブをプロペラ上面につけてもよいでしょう。ただ平たくなるように削っても全体のバランスさえよければ、どちらでも同じような性能となります。イラストをよく見て、ゆっくりと時間をかけて楽しみながら竹の上面と下面とを削り、薄いプロペラを完成させてください。

7. ていねいに竹を削った人は、かなりつるつるのプロペラとなったことでしょう。でも仕上げには、まず目の粗い#40〜60番の紙やすりでプロペラの両面をこすり、さらに仕上げとして目の細かい#100〜120番の紙やすりで、ハエがとまるとツルリとすべるぐらい、つるつるに磨き上げてしまいましょう。以上でプロペラは完成です。

 ■回転棒の作り方

 プロペラを回転させるための棒は、回転(推進力)を生み出すこととともに、プロペラを安定させるためのおもりの役目もあります。ですから棒がプロペラに対して重すぎても軽すぎても竹トンボはうまく飛んでくれません。そこで棒は長め(重め)につくり、何回かとばしては少しずつ短く切りつめていき、「ここだ!」というところを見つけます。回転棒はプロペラのサイズが15cm×2cmだとしたら、3mm位の太さで24〜25cm位必要です。焼き鳥用の超ながーい竹グシがあれば、それを使うこともできますが、せっかく青竹があるのですから、自分で竹の棒を削り出しましょう。

 ナタで青竹を細く箸のように割り、それを丸い棒にします。ひざの上に厚い布を当てて、その上にナイフの刃で竹を軽く押さえつけ、ナイフは動かさないで竹をスウーと自分の方に引っ張ります。すると竹はクルクルと、おもしろいように削れます。イラストのように、竹棒の一番上を太くなるようにして、ぐっとプロペラに押し込めば、接着剤などいりません。

 ■遊び方

 竹トンボは両手で回転棒をはさみ持ったら、2〜3回ゆっくりとくるくるまわし、最後にビューンと勢いよく回転させながら、両手もななめ前や真上へつき出すようにしてとばします。でもこの時必ず右手が前へいくようにビュウンと回転させて放してください。
 左手を前につき出して放すとたいへん。竹トンボが自分の手にバシンと当たってしまいます。「痛いの痛いのとんでいけー」でなく、竹トンボを上手にとばしましょう。

 何回も軽く飛ばしてみて、手の使い方がよくわかったら、そこでいよいよ思いっきりビューンとやってみましょう。棒高跳びの世界記録より、もっともっと高くとんじゃうよ。
 名人になると45 度の角度でとばして、向こうに待っている人に竹トンボの棒をぱっとつかませることもできる。竹トンボのキャッチボールだ。二人で同時にとばして、お互いに相手の竹トンボをキャッチするなんてこと、昔の子供たちはらくらくとやっていた。
 そしていくつか作ってみると、どうしたら高くとぶ竹トンボになるか、きっとわかってもくる。これはもう、ただの工作ではなくて、夏休みの立派な自由研究にもなる。「流体力学の竹トンボでの実証」とでもすれば、絶対に金メダルか金色のリボンがもらえるね。がんばろう。




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