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花いっぱいレポート

梅雨の晴れ間の光に浮かぶ花菖蒲 ― 雅やかな紫の花絵巻

2003年6月13日 栃木県足利市 あしかがフラワーパーク レポーター:Rosemary Blueさん
 「あしかがフラワーパーク」といえば、有名なのは4月下旬に満開を迎えるあでやかな藤とツツジの競演・・・ですが、梅雨の季節に突入する今時分も、同じくらいの感動を与えてくれる花景色に包まれます。春を染める柔らかな藤とは趣の異なる紫にいろどられた花菖蒲畑―今日は、その雅やかな絵巻のような世界の情景をお届けします。
◇◇◇
 雨に降られなければいいな・・・空模様を気にしながらの散策になるだろうと心構えを持って訪れた金曜の昼下がり。ところがどうして、雨どころか雲の切れ間からは真夏並みの眩しい太陽が顔を出し、フラワーパークは熱気を帯びた光に満ち溢れていました。


広大な藤棚をぐるりと取り囲むように咲きそろう花菖蒲。パーク全体の至る所で紫の華麗な花に出会えます
花菖蒲に会いに行ける・・・その期待感だけでも胸がいっぱいだったのに、思いがけず梅雨の晴れ間に飛び込めて喜びもひとしお。さらに拍車をかけるように、エントランスを抜けたすぐ先に広がる花菖蒲の群生に、嬉しさも炸裂!の状態でした。
藤棚の周りを囲むように植えられた花菖蒲はすでに満開で、花菖蒲畑そのものに辿り着く前に大満足してしまいそう。


鮮やかな青のアジサイももうじき見頃を迎えます。。。
場所を同じくして、早咲きの紫陽花も美しく鮮やかなブルーの花を一斉に開き、さらに私の目と心を楽しませてくれました。


深い緑の木々に囲まれた花菖蒲畑
紫の花たちが緩やかな川の流れのように咲き乱れていました
湿気を帯びた蒸し暑い風もなんのその、すでに最高の気分で散策していた私でしたが、いざ花菖蒲畑の前に立つと、もうめまいでも起こしそうなほどの感激に包まれてしまいました。
目の前のすべてがが紫・紫・紫・・・!時に色濃く、時に淡く、実に様々な紫の花色をたたえた花菖蒲がまさに見頃を迎えていました。


力強ささえ感じる、色濃い紫の花菖蒲
真夏並みの陽射しにも負けないインパクトです
「和」の持つ雅やかさに敷き詰められた一面紫の園に、ただ圧倒されるばかりです。
決して派手なきらびやかさはないけれど、その深みのあるしっとりとしたいろどりに、瞬きをするのが惜しいほど。


淡い紫の花菖蒲は、暑さの中に涼やかさを運んでくれます
陽射しの中に力強く映える濃い紫の花、晴天の蒸し暑さを取り払ってくれるような涼やかな淡い紫の花、そして光を浴びて一層輝くような眩しさを放つ白い花。どれも皆、最高の色彩をもって咲き誇っているように見えました。それぞれが互いの色に寄り添うように溶けあい、人の手では決して描くことのできない絵巻の中を漂う気分・・・。


眩しいほど降り注ぐ陽射しに、紫と白の花色が美しく映えます
梅雨時期に咲く花は、どんよりとした雲の下、柔らかな雨に濡れた姿こそ最も美しい・・・と、何となく思っていた私には「目からウロコ」。やはり自然の恵みを受けて息づく花たちは、みんな太陽に焦がれ、その光を受けて喜び踊るように美しく咲くのだなあ、と思ったりしました。


やや日の翳った瞬間、鬱蒼とした空の下でも表情の違う美しさで感動を与えてくれます。


和の優雅さをたたえた花姿は、羽を休める蝶のように繊細です
ここの花菖蒲は、水がうっすらと張る湿地ではなく比較的渇いた地面に植え込まれています。
そのお陰で、花株の間を縫うように散策し、間近に眺め、その花びらを手で触れ、心ゆくまで花の美しさを楽しむことができました(そういった花菖蒲畑は実は数少ないのではないでしょうか・・・?)。


咲き始めのガクアジサイと花菖蒲の競演
この季節ならではのしっとりとした花景色ですね
そんなあしかがフラワーパーク、梅雨時を華麗に彩るもうひとつの花の代表・紫陽花ももうすぐ見頃を迎えそう。
この日は花菖蒲畑のすぐ傍に咲くガクアジサイが色づき始めていましたが、あと一週間もすれば、きっと園内あちらこちらに植えられたアジサイたちが、花菖蒲に勝るとも劣らない印象的な花景色を繰り広げてくれることでしょう。ぜひその時も訪れたい・・・期待の尽きない花の楽園、ますます楽しみが増えそうです。

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