梅雨の季節に咲く花は、優しい雨の恵みを受けてこそいっそう鮮やかな美しさで咲き誇る・・・明け方まで小雨が降り注ぎ、ゆっくりと雲の切れ間から貴重な太陽の光が姿を現した茨城県の八郷町、そこに位置する茨城県フラワーパークでは、現在3500株にものぼる紫陽花の花たちが見頃を迎えています。
青く輝くそのいろどりは、真夏のような暑さもしばし忘れてしまうほどの涼やかさ。ゆったりとその姿を楽しみながら歩けば、ゆうに1時間はかかる雄大な紫陽花園でのひと時を、本日はお届けします。

遊歩道で目を上げると、小高い丘を染める紫陽花にまぶしい光が注いでいました |
紫陽花園は入園ゲートから最も離れた丘の斜面に広がっているのですが、その存在感にまずびっくり!入口から一歩踏み出した瞬間、遥か彼方に青いさざ波のような景色が目に飛び込み、まるで紫陽花の色に染められた山が立ち上がっているような迫力です。

杉林に守られるように咲きそろう紫陽花は、丘にちりばめられた宝石のよう |
これはすごいかもしれない・・・そんなわくわくした気持ちで吸い込まれるように舗道を進み、波のような花たちの姿がだんだんとはっきりと見えてきて・・・。

降り注ぐように咲き誇る満開の紫陽花 園内のあちらこちらでこの涼やかな青に出会えます |
園の中に飛び込むと、そこは一面の紫陽花の世界!
やや勾配の大きな丘を昇りながら辺りを見渡せば、頭の上には降り注がんばかりの紫陽花・・・そして、立ち止まって足元を見下ろせばやはり一面にそそりたつような紫陽花が咲き乱れているのです。

これほどの迫力で咲いていても、すっきりとした美しさに、心が静かに穏やかになるのが紫陽花の不思議な魅力です |
紫陽花といえば梅雨空の下でひっそりと静かに花を開くイメージがあったのですが、これほどの大群落を目の当たりにして、予想もしていなかった新しい美しさを実感してしまいました。

丘の頂上で見つけた、しっとりとした雰囲気のガクアジサイ。ひときわ鮮やかないろどりです |
色も形も実に様々なのですが、大半を占めるのが青の花。
輝くような青、透き通るような青、しっとりとした雨の雫のような青・・・すっぽりと身体がその色彩に包まれて、まるで紫陽花の海に浮かんでいるような気持ちになります。
紫陽花の山に足を踏み入れたはずが、いつの間にか青い波間の中を漂っている感覚 ― 幻想的とはこういうことなのかも・・・と、ただただ見とれてしまうばかり。

陽の光を浴びて、紫陽花の花も葉も活き活きと輝いています |
真正面から陽射しを浴びて宝石のようにきらめく花や、杉林の作り出す深い影のもとでいっそう鮮やかさを増す花・・・ただそこに咲き誇るだけでも美しいのに、天から注ぐ太陽の光とそこから生まれる影が、さらに花たちの表情を豊かに見せてくれました。

仲間から離れて一輪だけひっそりと咲いていた白の紫陽花。清楚な美しさにため息・・・ |
気温は30度近く、一足早く真夏がやってきたような暑さなのに、その花のいろどりを眺めていると本当に涼やか。

ちょっと珍しい紅色のガクアジサイ 訪れる人たちの目を引いていました |
花のたもとの陰に寝転んで目を閉じると、身も心も果てしない青色に染め上げられているような気持ちでした。

「フラワーパークの顔」バラの花も、広大な山景色を背景にまだまだ色鮮やかに咲いています |
茨城県フラワーパークは、初夏の入口と秋に満開となるバラの花園で名高いのですが、梅雨の季節のひと月を彩る紫陽花の花たちも本当に見事です。
ぜひぜひ、一度は見ていただきたい花景色です。
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