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花いっぱいレポート

真夏を思わせる陽射しの中に輝く カモマイルの大群落にて

2003年6月8日 埼玉県滑川町 武蔵丘陵森林公園 レポーター:Rosemary Blueさん
ここ数週間、梅雨を思わせる重い空模様に見舞われることの多かった関東地方、ようやく週末になって澄み渡る青空とまぶしい陽射しに恵まれました。そんな日和だけでも心からうきうきしてしまうのに、そこに瞬きも忘れてしまうほどの広大な花景色を見ることができたら・・・!
今日は、埼玉県でも指折りの花の名所・武蔵丘陵森林公園で出会った、夢のようなカモミール畑でのひとときをお届けします。
◇◇◇
この公園はとにかく広い!
東西1キロ、南北4キロ、東京ドームが65個入るといわれるほどの大きさです。これをすべて歩きとおすのはさすがに大変そう・・・ということで、おめあてのカモミール畑に近い中央ゲートに車を停めて向かいました。


深い色合いが魅力的なマロウ。園内では初夏のハーブが至る所で花開いています

ボーダー花壇で見つけたヘメロカリス。オレンジの花色が間近に控える夏を感じさせてくれます
四季折々の花にあふれる公園・・・というだけあって、カモミール畑に向かう道中には、種類や目的に沿って丁寧に植え込まれたハーブガーデンや、初夏の花たちが美しく配置されたボーダー花壇などがあり、これだけでも充分に満足するほど楽しめます(実際私はカモミール畑に着くまでに1時間以上寄り道してしまいました)。

さて、いよいよ本日のメイン・カモミール畑へ! 6月上旬が見頃と聞いていたので、タイミングとして今日は絶好のはず・・・そんな期待を胸に、管理事務所の気配りが行き届いた案内板に導かれて歩いていったところ、そこに足を踏み入れる前からびっくりしてしまいました。カモミールの香り・・・リンゴに似た甘酸っぱい芳香が、畑から数十メートルも離れた散策道にも漂っているのです。これはもう歩いてなんかいられない・・・と、小走りにも近い早足で畑に向かいました。
そして木の葉のアーチをくぐった瞬間、再びびっくり!今度こそ息を呑んでしまいました。


これが“100万本”のカモミール
足元から遥か彼方まで埋め尽くす景観に、ただただ圧倒されるばかり!
100万本・・・そんなカモミールの大群落を目の当たりにしたのは初めてのこと、そのスケールの大きさに圧倒されてしまいました。
天から降り注ぐまぶしい陽射しに照らされたカモミールが、その光の粒子のような輝きを放ち目の前をじゅうたんのように埋め尽くしているのです。


壮大な群生を成すカモミールたちも、傍で見てみると本当に小さくて愛らしいのです
黄色の花芯と真っ白な花びらが、時折吹き抜ける熱い微風の中で波のようにうねり、素朴な香りを辺り一面に広げます。
畑には人ひとりが通れるほどの小さな回遊道が整えられていて、その道をそぞろ歩いていると、足元から身体全体までがカモミールの花色と香りに染められるような心持がしました。


ヤグルマギクのブルーとカモミールの柔らかなホワイトが陽の輝きに溶け合って幻想的な風景を織り成します
それに加えて、カモミール畑に隣接する形でこれまた広大なヤグルマギクの群落までが地を彩っているのですから、さらにびっくり!
青・ピンク・薄紫という、初夏にぴったりの涼やかな色彩に、照り付ける太陽の暑さもしばし忘れてしまうほどでした。


カモミール畑に隣接するヤグルマギクの群落。暑さを忘れるほどの涼しげないろどりです
またこのヤグルマギクとカモミールのコントラストの美しいこと・・・すっかり色濃くなった森の緑と溶け合って、まるで日常からかけ離れた場所にある楽園でも訪れた思いでした。


降り注ぐ太陽の光の中、花たちはリンゴに似た甘酸っぱい香りを放っています
壮大なカモミールの大群落、見頃は6月中旬までとのこと。これからますます楽しめそうです。
見渡す限り果てのないように広がるこの花景色を、カメラだけでなく、私の瞳と胸にも焼きつけて持ち帰りたいな・・・そんな思いの下、白い波のように柔らかく揺れるカモミールたちをいつまでものんびりと見つめていました。

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