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花いっぱいレポート

紫に染まる大地 河口湖ラベンダー

2003年7月11日  山梨県南都留郡河口湖町
ラベンダーまつり
レポーター:Rosemary Blueさん
日本一大きな山と大自然を背景に広がるラベンダーの花畑を、ぜひ一度見てみたい・・・ついにその念願がかないました。目の前を、遥か広がる大地を、そして吹き抜ける風さえも、紫の色と香りに包む河口湖ラベンダーまつり。
とても数枚の写真とささやかな文字だけでは、その感激を伝えきれそうにもありませんが、ほんの少しでもこの奇跡のような花景色をお届けすることができたら・・・と思います。
◇◇◇
梅雨の盛りの時節、大雨に降られなければいいなと思っていた私。
でも八王子I.C.から中央高速に乗り、西に向かえば向かうほど眩しさの増す太陽の光に、それだけで心が躍りました。曇り時々雨という天気予報は外れるかも?はやる心に運転だけは注意して、いざ河口湖畔に着くと、梅雨空など何処に行ってしまったのかというくらいの青空が天上いっぱいに広がっていました。願ってもいない梅雨の晴れ間・・・それならまずあそこに行こう!

大石公園
はじめに訪れたのは大石公園。遮るものなく富士山と河口湖を背にしたラベンダー畑を眺めることができる、絶景のスポットと名高いところです。


富士山・湖・ラベンダー・・・大石公園からの最高の眺めです!
何度か写真で見たことがあったけれど・・・と、駐車場に車を止めた瞬間、その迫力に倒れてしまいそうでした。写真で見た景色、それは本当に美しかったけれど、いざ本物を目の前にすると、美しいという言葉すら忘れるほどの眺め!うっすらと白い雲が懸かっていましたが、朝の光に輝く富士山の立ち姿は壮観でした。
遥か遠いはずの山すそが、澄み渡る湖とラベンダーの花色に溶け合って、まさに奇跡でも目にしているよう。


朝陽を受けて輝くラベンダー。山も湖も柔らかな光に包まれて、まるで天国のような光景です
水辺から風が吹くと、ラベンダー独特の涼やかな香りがあたりをすっぽり包み込んでくれます。明け方まで降っていた雨が、一層香りを深く潤いのあるものとしていたのかもしれません。昇りきらない太陽の織り成す優しい光、その柔らかな輝きが降り注ぐラベンダーの姿は、湖の青からグラデーションのように広がる紫の波を作り、私の足元まで静かに染め上げるようでした。


ラベンダーの花に浮かぶ河口湖生活館
山並みに調和した造りに心が和みます
「河口湖生活館」というお土産ショップで地元の名産品にも触れ大石公園を後にし、車で走ること数十分。
次のお目当ては八木崎公園です。

八木崎公園
先の大石公園はラベンダーと富士山の自然美を楽しめる魅力にあふれていましたが、こちらは打って変わってラベンダー以外の花もとりどりに咲き揃う賑やかな印象。
入場口近くには、サルビアやハーブの花を利用して、富士山の景色や川の流れを絵画のように描いた花壇も見られます。

八木崎公園のテーマ花壇
レンガ花卉の向こうは鮮やかなサルビアに彩られた「昇る太陽」。・・・かわいい
こちらもテーマ花壇
水の流れをラベンダーとハーブで表現した、
優雅な印象



花壇からラベンダー畑に向かう遊歩道も、ラベンダーに包まれています
これだけでも充分に見ごたえがあるのですが、やはり何といっても主役はラベンダー。花壇の先に続く散策道をゆったり歩いていくと、そこでもまた一面のラベンダーたちが出迎えてくれました。


ラベンダーの風に包まれて・・・奥行きの広い公園のどこを見渡してもこんな景色に出会えます
河口湖の周りを囲むようにそびえる山々、淡い青色の霞がかった稜線を背に、遥か先まで伸びてゆく紫の花。ここでは花たちが山と地をつなぐ湖そのもののようにさえ感じました。
すっかり真夏のような暑さでしたが、この色彩に包まれていると汗も引いていく思いです。湖沿いの小さな草地に寝転んで、澄んだ空気とラベンダーの香りを身体に取り込んで、夢のような時間が過ごせました。


自然の持つ色彩の美しさ・・・それをすべて集めたような光景にはただ感動!
ラベンダーに寄り添うように咲く色とりどりの花、木立の緑、空と山と湖の青・・・この世の自然が持つ最高の色彩のすべてを集めた八木崎公園は、季節を変えてもきっと素敵でしょう。

河口湖ハーブ館
ラベンダーとハーブづくしの河口湖、次に訪れたのは八木崎公園から徒歩でも行かれる河口湖ハーブ館。この辺りは大池公園というひと休みにはうってつけの素朴な雰囲気の公園や美術館、名産品のショップなどが集まっています。
ハーブ館はショップ、クラフト教室、アロマオイルなどを扱う別館・香水の舎など、規模はそれほど大きくないのですが、ハーブの楽しみがいっぱい詰まったスポットです。

河口湖ハーブ館。美しく整えられた小さなガーデンは、夏のハーブの花にいろどられています 別館・香水の舎の前で。夏咲きのバラは数少ないけれど、光を受けて優雅に微笑んでいるようです


心和ませる優しいピンクのマロウが見頃でした
本館と別館の間にはもちろんハーブガーデンも!
英国調?を思わせる美しい造りで、咲きそろうハーブたちを実際に手で触れて香りを楽しみながら眺めることができます。ラベンダー一色の幸せに染まっていた私に、新鮮な香りを運んでくれました。


ラベンダーをベースにした紫のバンドルのアレンジ
雨に降られたので、突然リース作りに挑戦。
所要時間は30分くらいでしたが、いつもとは違った花とのふれあいは貴重な体験でした。

◇◇◇
午後3時過ぎ、突然空に黒い雲が広がって梅雨の洗礼を受けてしまい花散策をひと休みしましたが、夕方雨が上がった頃、もう一度大石公園と八木崎公園に足を運んでみました。
そこで出会ったのは、太陽の光を受けていた時とはまた異なる、深い紫の花霞。
辺りがかなり暗かったのでカメラに収めることはできませんでしたが、夕闇の中のラベンダーも神秘的な美しさに満ちていました。思えば、夜が深まり完全な闇に覆われる直前、空はひととき深い青紫色に染まる・・・その色を地を埋め尽くすラベンダーの花に見た思いです。
朝から夕べまでラベンダー尽くし、こんな贅沢な一日に感謝しつつ、いつまでもここにいられたらなあ・・・と、それほどまでに大満足の花旅でした。

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