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北関東は少しだけ都心より冬の訪れが早い・・・この所急速に秋が深まり、関東でもあちらこちらから紅葉の便りが届いていますが、こちらぐんまフラワーパークでは燃え立つようにあでやかな紅葉とは趣を異にした、晩秋の静けさをたたえるサザンカの花たちが見頃を迎えようとしています。
 ほのかな明かりを灯したように花開くサザンカ 控えめな美しさに和の風情があふれています |
空には薄いグレイの雲・・・その隙間からほんの時折太陽が顔をのぞかせるという天気。吹き抜ける風は少し冷たく、この時期にしては少し厚着をしていって正解でした。これから花の少ない淋しい時期だなあ・・・そんな小さな感傷(?)にも浸りそうな私がめざすサザンカ園。そこでは、サザンカの花たちが、寒さなどものともせず、園内の一角に静かな光を灯したようないろどりを見せていました。
 時折射しこむ陽の光を受け、花はいっそうの輝きを増すようです |
全国でも指折りと謳われているだけあり、サザンカ園には本当に様々な種類の花が見られます。花の色も形も、ひとつひとつ見つめていると、実に個性的です。
黒味を帯びた葉に映える白、穏やかな輝きで枝を染めるピンク、しっとりとした女性のような深い赤。
 はかなげな優雅さの中に、凛とした印象を垣間見せる白の花 |
華やかで可愛らしい春の花とは対照的な、冬支度を始める前の地を見守るような深みのある美しさ・・・そのたたずまいに、私はほっとした安らぎに似た気持ちを覚え、時に目の前の花に足を止め、また時に隣の花に足を運び、園内をいつまでも繰り返し眺め歩いてしまいました。
 散り際にあってなおも枝をいろどり、地を染める サザンカ園の秋は、後を追うように次々と咲く花でしばし幻想に包まれます |
早咲きのものは既に花びらを落とし始めていましたが、その木の幹の足元が花色に染まるその光景も、枝の上の見頃の花と同じくらいの美しさ。
むしろ秋のもつはかなさや郷愁といった印象に似合いのような気がしました。
 決して派手な華やかさはなくても、低い枝葉に身を寄せるサザンカは、隠された宝石のような美しさをたたえています |
また、サザンカの花そのものが、快晴の抜けるような青空と眩しい光の中よりも、今日のような少し翳りのある天候にあってよりいっそう魅力が増すような気も―。
 枝をびっしりと染める深い緋色・・・ 紅葉に負けない美しい赤です |
ぐんまフラワーパークといえば、春の大花壇のチューリップなどで有名な花の名所ですが、四季折々、いつ訪れても季節の花たちが咲きそろう光景に出会えます(真冬でも鑑賞温室で美しい熱帯植物などが楽しめるのです)。
これから11月末頃まで、サザンカの花たちは次々と花を開くでしょう。
 秋と春に2回咲く「十月桜」 小振りで可愛らしい姿です |
その期間、パーク内に多数植えられた「十月桜」という、秋にも花をつける桜が見頃を迎えます。
北関東の紅葉の名所に帰り道、晩秋を静かに染める花景色に立ち寄ってみるのも素敵かもしれませんね。
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