home
花いっぱいレポート

秋色に燃え立つ山々にたなびく桜霞 − 晩秋の桜山公園より

2003年11月23日 群馬県多野郡鬼石町 桜山公園 レポーター:Rosemary Blueさん
 桜といえば、ようやく冬の寒さが行き過ぎて、新しい季節が巡り来るのを告げる花。まさに春の代名詞・・・ですが、こちら桜山公園では、本格的な冬を迎える前にこの桜の花が咲き乱れます。山ならではのあまたある木々の紅葉を背景に、輝く光のごとく咲きそろう桜。ちょっと意外な共演ですが、この光景を一度目にしたら、まさに最高の調和と思わず溜息をこぼすほど。
その感激のひとコマを、本日はお届けしたいと思います。


青空の下にふんわりと浮かぶ淡紅色のフユザクラ
大混雑の第一駐車場を避け、車を停めたのは少し裏まで回った処にある第二駐車場。降り立って初めに飛び込んできた眺め・・・山一面を染めるフユザクラの花は、まるで青空に浮かぶ柔らかな雲のよう。
桜山公園は、山が目の前に立ち上がったような迫力で、花散策を楽しむ公園としてはかなり勾配もありますが、見上げた先のその花色を見れば駆け上がってでも登りたい思いがします。


写真が小さくて見えにくいかもしれませんが、
山の中央に伸びているのがメインルート。
紅葉とサクラに囲まれた素晴らしい散策道です
山頂を目指す散策コースは、急な木の階段から山の斜面沿いをぐるりと回るなだらかな道まで多数ありますが、時間もたっぷりあることだしのんびりと景色を眺めよう・・・ということで最もゆるい坂の道を歩くことに。


山の斜面は一面の桜色
晩秋とは思えない光景です
その道すがら、辺りを見渡すと、先に見た雲のようなフユザクラの花が霞のように足元を、頭の上を、そして山全体を染めています。


小振りで少し俯いたように咲くフユザクラの花は、
物静かな可憐さをかもしています
春の桜のように大振りな姿ではありませんが、暖かな晩秋の陽射しを受ける一輪一輪の花たちは、木々の上に眩しい星をちりばめたような輝きです。


鮮やかな楓と柔らかな桜・・・
その色彩美は絶妙です
そして何よりも驚かされたのが、真っ赤に色づいた散策道沿いの楓と、フユザクラの織り成すしっとりとした美しさ。
春と秋の最も魅力的な色彩が見事に調和して、まるで幻想の世界に迷い込んだような気持ちです。


山頂付近からは眼下に広がる花霞と雄大な山景色
が一望できます
山頂付近まで登りつめると、遥か彼方に広がる赤や黄色の衣をまとった山々を、7000本ののフユザクラとともに一望できるのですから、もうその景色を表現する言葉など失ってしまうほど・・・。


白い山茶花の花色と紅葉のコントラストが
目を引きました
フユザクラの見頃は12月上旬頃まで。
ですが、園内では山茶花や椿などが晩秋から冬の終わりまで次々と花開き、訪れる人の目を楽しませてくれます。


赤や黄の紅葉を包み込むように、
柔らかな桜色が園内を染め上げます
そして4月にはソメイヨシノとともにもう一度フユザクラが山を染める・・・花の少ないこれからの季節、次のサクラが咲くまでに、冷たい風が鳴りを潜めた柔らかな陽射しの注ぐ日に、また訪れてみたいと思います。

花いっぱいレポートトップ

ホーム

support@hanaippai.com
花いっぱい.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
Copyright©2008 花いっぱい.com All rights Reserved.