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花いっぱいレポート

早春の花 ― 心なごむ和の花彩美にあふれる武蔵丘陵森林公園

2004年2月21日 埼玉県比企郡滑川町
国営武蔵丘陵森林公園
レポーター:Rosemary Blueさん
 春一番も吹き抜けて次第に冬将軍が交代の兆しを見せるこの頃、いよいよ出番と待ちかねていたのような早春の花たちが、武蔵丘陵森林公園をいろどり始めています。訪れたこの日は最高気温がなんと17度。風もなく、2月とは思えない暖かな園内で、心ゆくまでの花散歩を楽しみました。

◇◇◇


丘を染める梅の木々
紅の霞のようです
武蔵丘陵森林公園は、現在梅まつりの真っ只中。公園南口から歩いて10分ほどの処に位置する梅林は、丘陵の高低差を活かしたなだらかな斜面いっぱいに梅が咲きそろい、遥かに眺めれば紅白に染まる山が立ち上がっているかのようです。


枝垂れ梅など様々な紅梅が見頃を迎えています
早咲きの紅梅はまさに満開。白梅もかなり花をつけ始めていて、散策路をゆったりと歩けば頭の上から甘酸っぱい香りが注がれて、やわらかな花霞に全身すっぽり包み込まれる思いがします。
陽射しのぬくもりも手伝って、ひと足早い春の訪れを夢見ているほどの幸せです。


梅の木々の足元に、福寿草が金色の光を添えます
梅の足元には金色の輝き。タンポポ・・・?と思うほどの数が咲きそろう、福寿草の群生です。


まぶしい笑顔のような福寿草の花姿
あでやかな梅と好対照の可愛らしい姿は、冬の寒さから一変した今日の暖かさに、にっこりと微笑んでいるかのよう。
緑の葉も色濃く、青い空、紅白の梅、金色の花とともにみずみずしい色彩美を織り成しています。


光を浴びた森林の中、椿の木々が立ち並びます
梅林の素晴らしさもさることながら、園内にはもうひとつ、見逃しがたい早春の花が次々とほころび始めています。


侘助椿の一種
淡い桃色がやさしい印象です
姿形も実に様々、園内全体で500種以上もあるという驚くばかりの椿の群木。
先程の梅林から歩いて10分ほどの距離にある記念塔という建物に向かう道沿いで見られます。


深い紅色に白が映える一重咲きの椿
自然の染物の技にため息です
なだらかな丘の斜面から300メートルは続く散策路、その両手に植え込まれた椿の木々はまだ2〜3分咲きといったところですが、ていねいに造りこまれたような一輪一輪の花の前に立つと、その花姿にしばし魅入られます。


あでやかな梅の木々の下での憩いは最高の休息・・・
椿の花々を思う存分堪能して、再び梅林に戻ります。時刻は正午過ぎ、春本番を思わせる日和と咲きそろう梅の便りに誘われた、多くのお花見客でたいへんな賑わいです。記念写真を撮ったり、梅の木の下でお弁当を広げたり・・・。
その表情はみな、楽しみ、安らぎ、喜びに輝いています。私も思わず梅の足元に横たわって、ふくいくとした香りと花色を眺めながらいつの間にかうたた寝をしてしまいました。


「紅千鳥」という名の紅梅
目の覚めるようないろどりが印象的です
早春の花はまだ少し冷たい風の中に見るもの――桜咲く頃の暖かな陽射しの下で楽しめるのは滅多にない貴重な体験でした。
武蔵丘陵森林公園の梅まつりは3月14日まで。遅咲きの梅もすっかり花開く頃、もう一度は訪れてみたいと思います。

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