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花いっぱいレポート

輝く緑に浮かぶあでやかな花灯り ― 東松山ぼたん園

2004年5月2日 埼玉県東松山市 東松山ぼたん園 レポーター:Rosemary Blueさん
 百花の王と呼ばれ、その色彩の豊富さ、豪華なまでの美しさは他に類を見ないぼたんの花。一輪でもその存在感たるや相当なものですが、訪れた東松山ぼたん園では、豊麗さを競い合うかのようにいろとりどりの花が満ちあふれていました。
 本日はこの東松山ぼたん園のあでやかな花景色をお届けします。

◇◇◇


光に向かうあでやかさは、力強ささえ感じます
昨日見た東松山市のホームページでは「見頃を少し過ぎました」とされていましたが、入園口付近から見上げたぼたん園は、薄日の差す空の下、大輪の花が揺れるように咲き揃っているのが遠目にも分かります。
まるで朝早く訪れたお花見客の出迎えに、深い桃色の花がにっこりと笑いかけているかのようです。


生まれたての宝石のような輝きの明るい桃色の花

手まりのような小さな姿で咲く薄紫の花
とてもかわいいです



園路を囲むぼたんの花たち
花の山を築きます
園内の散策路はあまり幅が広くはありませんが、ていねいに順路が示されていることもあり、とても歩きやすい印象です。
そしてもちろん路の左右には形よく植え込まれたぼたんの花たち。
一つ一つの花の表情を眺めながらのんびりと歩くと、おおむね一時間と案内されている園内めぐりも、ゆうに倍はかかりそう。


鮮やかな赤と緑の競演は、
まぶしいほどの華やかさです
園内を染めるいろどりは本当に様々。
ぼたんといえば大輪の濃いえんじ色の花というイメージが強いのですが、大人の顔ほどの豪麗なものから、小さな手まりほどの愛らしいものまで咲き揃い、またその色彩も淡い桃、深い紅、淡い紫とまるで花絵巻のよう。
さすが294種、5600株もの規模を誇るだけあります。


「レナウン」という花びらの少ない珍しい赤の花

高貴なまでにしっとりした気品を感じさせる紫の花



枝をびっしりと染めるの黄の花は、
太陽の輝きを浴びて自らも光を放つようです
散りはじめのものや、すでに花がらを摘まれたものもありましたが、とりわけ美しく見頃を迎えていたのは、他の種よりも遅く咲く透き通るような黄色の花と、太陽の光を受けて自らも光を放つ白の花。
活き活きと腕を伸ばす茎と葉の鮮やかな緑の上にともる花灯りのような眩しさです。


清楚な白の花が深い緑に明かりを灯します

夕暮れ時の月のように静かな黄の花



満開の白を筆頭に、いろどり豊かなぼたんの園
高低差を活かした園内の中心から眼下を望むと、そこはまるで花の谷。
いろどり豊かな花たちが空を見上げるように立ち並び、独特の甘い香りとその花色で、訪れる人々のみならず、園を取り囲む緑の木々と空までも魅了します。
これほどの数のぼたんが咲き揃う光景を、私は今まで見たことがありません。
この眺めはまさに、息を呑むほどです。


地を燃やすような赤の花たち
まさに花の王たる豪麗さです
妖艶までに美しく、時に小さな宝石のように愛らしく、また時に風の流れに身を任せるはかなさを秘めて咲くぼたんの花。
様々な表情に触れて、私はこの花の素晴らしさを再発見したような思いでした。
あと数日ほどすればぼたんの花たちの後を追うように、シャクヤクの花が園内を染めるとのことです。
「立てばシャクヤク、座ればぼたん」の名の如し、優雅で華麗な花の園で心満ちる花散歩を楽しむことができました。


絢爛な園にやすらぎをもたらす白の花

大輪の桜を思わせるやわらかな淡い桃色の花


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