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花いっぱいレポート

真夏の朝を壮麗にいろどるいにしえの花 ― 古代蓮の里・古河総合公園

2004年7月19日 埼玉県行田市 古代蓮の里
茨城県古河市 古河総合公園
レポーター:Rosemary Blueさん
 長らく真夏日が続く今年の関東。来る日も来る日も湿度の高い息の詰まるような暑さに見舞われています。ですが、今日出会った花はその鬱陶しさも気だるさも全て奪い去るほどのあでやかさ。古くから壮麗な花姿と独特の香りで人々の心を魅了してやまない、大輪の蓮の花景色を、2箇所に渡ってお伝えします。

◇◇◇


もっともなじみの深い蓮の花姿。
涼やかなピンクが葉の深い緑の上に輝きます。
まず初めに訪れたのは埼玉県北部に位置する行田市の古代蓮の里。
夜明けとともに花開き、正午にはまた眠りについてしまうという蓮たち。
千葉県内に住む私はできる限り頑張って早起きをして午前7時半には到着したのですが、前日に蓮まつりも開かれ、今が花の見頃・・・すでにかなりの人出でした。


やわらかな白に紅紫の縁どり。優雅な印象です。

八重咲きの蓮はいろどりも花びらの数も華やか。



広々とした池の散歩道。
間近で蓮の美しさにふれあえます。
それでも、入園口付近に咲きそろう蓮たちの表情はこの賑わいも何のその、あでやかに、そして涼やかに背筋をピンと伸ばし、薄曇の空の下でも輝きを放っています。
蓮といえば透き通るようなピンクの花色、やわらかな器のような姿を真っ先に思い浮かべるのですが、こちらの蓮はいろどりも形もじつに様々。その数41種ともいわれるのですから驚きの連続でした。
見本園のような蓮園の奥には緑の芝生に包まれた大きな蓮の池もあり、のんびりとお花見を楽しめるのも嬉しいところです。


剣の先のような花びらは男装の麗人のような美しさ。

はかなさを秘めて凛と咲く薄紅の蓮。



満開の蓮は緑碧の海に浮かぶ宝石のよう。
まだ正午前にはかなり時間がある・・・と、次に目指すは埼玉県との県境にある茨城県古河市の古河総合公園。
春の桃でよく知られる花の名所ですが、この季節は約半月に渡り蓮の花群生に出会えます。
園内入口から少し奥に足を踏み入れると、波のようにうねる緑の葉に浮かぶような蓮が、数え切れないほどの花とつぼみを輝かせて私を出迎えてくれました。


優雅なたたずまいに夏の暑さも忘れます。
先程訪れた古代蓮の里ほど花の種類は多くありませんが、その分満開の頃合がひとところにやって来るようで、大きな池は見渡す限りの蓮の花模様・・・。
時折差す陽の光に、ピンクの花色が涼やかに浮かび上がる様は、まさにいにしえからの美の展覧。


空に向かって光を抱きとめるような花たち。
つぼみを膨らませてから散るまでがわずか4日という短い命の花ですが、そのはかなさと背中合わせだからこそ、見る者の目も心も奪う至上の美しさを放つことができるのかもしれません。
桃の季節の妖艶なまでの深い花色とは対照的に、やさしさに満ちた蓮の花一色に染まる古河総合公園では、8月上旬頃までこの情景を楽しむことができるそうです。


幻のようなあでやかさと透くような珠玉の花色に、
古来からこの花が愛されてきた系譜を見るようです。
朝早く開き、太陽が高く昇る頃には再び閉じてしまう蓮の花―――まだ幾分風も涼しく過ごしやすい朝の散策は、盛夏には最高の花めぐりではないでしょうか。

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