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花いっぱいレポート

愛と光にはぐくまれたコスモスの楽園 ― 黒姫高原

2004年9月21日 長野県信濃町 黒姫高原コスモス園 レポーター:Rosemary Blueさん
 光を受けて輝くコスモスの群生、雄大な山と湖のパノラマ、深呼吸するたび身体の隅々まで流れる澄んだ空気と天の青・・・そのすべてに出会うことができる、幻の楽園。本日は初秋の黒姫高原の風景美をご紹介します。

◇◇◇


入園ゲート付近からの眺め。色とりどりのコスモスが気持ち良さそうに揺れています。
訪れたこの日、薄曇から一転して真夏の輝きのような晴天に恵まれた黒姫高原。
開園直後の午前8時、まだ陽射しが東方に傾いている折、ゲートの前に立つと、まず目の前に広がる光景に息を呑みました。
なだらかな高原の斜面を染める、優しい緑と輝くコスモスの花・・・それは宝石のような美しさです。



咲き始めのコスモスはやわらかなフリルのよう。
3.6ヘクタールにも及ぶ広々とした園内、いったいどこから歩いたらいいだろう・・・
見渡す限りさやさやと気持ち良さそうに揺れるコスモスの歓迎に、私は思わず立ち尽くしてしまいました。
夢かうつつかといった心持ちで歩き出し、遥かに、間近に、コスモスの花たちを見つめていると、その色も形も実に様々なことに驚かされます。



高原は花と緑にあふれ、身も心も癒されます。
 

みずみずしい花色で初秋を染めるコスモスは、
降り注ぐ光が良く似合います。



鮮やかなイエローの美しい「レモンブライト」。
太陽の輝きのようにまぶしいイエローの「レモンブライト」、手まりを真ん中に抱えたような愛らしい「ブリリアントスターズ」、絞り染めのようないろどりの「ピコティー」など、個性豊かな品種もたくさん咲きそろっていて、コスモスの花図鑑を大きく広げているように楽しめます。
その数およそ50種というのですから、散策にも興味が尽きません。



個性的な「ブリリアントスターズ」は
桜の花びらを思い起こさせます。

絞り染めがつややかな「ピコティー」。
 



山頂から望む斑尾山と野尻湖。
雄大な大自然のパノラマです。
この高原の素晴らしいところは、間近で花にふれあえるだけでなく、全長1キロ弱のパノラマリフトから、園内を望む空中散歩ができること。
風に吹かれ唄うように空を仰ぐ花たちを眼下に見つめる瞬間は、まるで自らが鳥になった気持ちです。



初秋の趣を風に乗せるススキの大群落。
郷愁をたたえた印象深い光景です。
このリフトから目に映る雄大な景色はまた格別!山頂付近を霞のように覆うススキの大群生がきらきらと輝き、初秋の涼やかさに趣を添え、遥か彼方には斑尾山・野尻湖など高原を取り囲む大自然を手が届くところに感じられます。



こちらがパノラマリフト。輝くコスモスの
上の空中散歩は至高のお花見です。
まるで高原全体が豊かな自然の中にぽっかりと浮かんでいるかのようです。
下りのリフトで、とりわけそれを感じられます。



はかなく流れる風のように、
静かな表情を見せる純白の花。
比較的風が強く、じっくりと一輪一輪を眺めるのに絶好という折ではありませんでしたが、その分、コスモスたちがふわりとあおられ、緑の海原を舞い踊る光景は見事で、パステルカラーに包まれたメルヘンの世界を見る思いでした。



やはりコスモスといえばこのピンク。
ほっと心が安らぎます。

そびえる山、深い森の木々、照らすコスモスの
花色は人の手によらない一枚の絵画を描きます。



高く昇る真昼の太陽を仰ぐコスモスは、
まぶしい宝石のように輝きを放ちます。
今年はいつになく飛来した台風の影響で、初めの花がかなり落とされてしまったとのこと。
ですが、今こうして嬉しそうに花を広げ、風を光を受けてまぶしく輝くコスモスたちを見ていると、園内を守るスタッフの方々の並ならぬお手入れと、花に寄せる愛情の素晴らしさを感じずにはいられません。
10月中旬まで次々と花開く幻の高原、もう大きな嵐が来ないことを願いつつ、心から安らぎに満たされて帰路についたのでした。

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