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花いっぱいレポート

あたたかなホワイトクリスマス ― 江月スイセンロード

2004年12月25日 千葉県安房郡鋸南町
江月スイセンロード
レポーター:Rosemary Blueさん
 2004年ももうすぐ終わり。今年は類いまれなる真夏の猛暑を初めとして、本当に気候状況に驚かされどおしでしたが、冬の暖かさもまたひとしお。クリスマスといえども雪が降るなどまずあり得ない・・・ ですが、この暖冬から奇跡のような贈り物が、千葉県鋸南町に届けられています。ひと月以上も早く開花した水仙が早くも満開を迎え、輝く白の花びらが雪のように地を染める、夢のようなホワイト・クリスマス。本日は江月スイセンロードの花風景をお届けします。

◇◇◇


近年整備された有料道路のけた下も
波うつようなスイセンの園
スイセンといえば、開花の早い温暖な房総でも咲き初めは年の暮れ。もっとも花ごよみのさびしい1月上旬から下旬に最盛期を迎えます。そのはずが今年は12月初旬から花を開き、暖かな日和に恵まれて順調に咲き揃いました。JR保田駅から車で数分の駐車場から歩き始めると、花の姿の見えないうちから、穏やかな風に乗って微かな甘い香りが流れてきます。


寒い季節に灯るスイセンは
ほっと心なごむぬくもりの色
スイセンロードそのものには一般の自家用車などは入れないため、とても歩きやすく静かです。目に映る遥かな里山の情景は、まるで数百年も昔から、何も変わっていないのではないかと思うほど。時を止めたような安らぎの空間に満たされて道を進んでゆくと、そこには息まで止まりそうな奇跡が腕を広げていました。


圧倒されるばかりのスイセンに包まれた丘
瞬きをするのも忘れます
緑の大地の上、波のように揺れる真っ白な輝き―――冬の朝の光に照らされたスイセンたちは、優しく風を染める氷の結晶の幻。果てなく降り積もる雪のような花景色に、私はここが何処であるのか、本当に自分の足で立っているのか、分からなくなってしまうほどに驚きました。


丘に向かう花の波
地上から空へとスイセンが甘い香りを届けるようです
決して人の目で数え切れない、その規模すらも測り知れないスイセンの大群生・・・足元からそそり立つように咲き並び、遥か先に続く丘の上までやわらかな花色で包み込みます。人がひとり通ることのできる小道をそぞろ歩いてゆけば、自分の身体のすみずみまで、スイセンの安らぎの香りときらめく白の輝きに満たされるようです。 雪が降らなくても、こんなに素晴らしいホワイト・クリスマスに出会えるとは、夢にも思っていませんでした。


スイセンのくれた幻は
輝く雪が降り積もる小道

のびやかな自然に恵まれた鋸南町は
初めて訪れた場所にさえ懐かしさを感じます



透き通るスイセンの花姿は
どことなく雪の結晶に似ています
少し心配なのは、1月末までの見頃を予定して開かれる町のイベント主催者方々のお気持ち。それでも私は、スイセンの見頃がたとえ終わってしまっていても、これから訪れる予定のあるたくさんの人たちががっかりすることは決してないと願っています。


スイセンに染まる里山の
祝福に満ちたホワイトクリスマス!
房総の暖かな陽射しと風の中、自然豊かな里山の情景に出会う散策は、真冬に灯る至上の安らぎ・・・私も年が明けてからもう一度訪れたいと思います。(このスイセンの丘に感激しすぎてしまい、まだ1キロ以上続くはずだったスイセンロードを途中までしか見ることができなかったのです)

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