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食べられるドングリ
ブナ
ブナ(ブナ科ブナ属)

 私はブナを盆栽として仕立てるために、原則的にブナの実はもったいないので食べません。でも時に誘惑に負けて、富士ブナの種など何種かの太平洋側のブナの実と、日本海側のブナの実とをちょこっと食べたことはあります。ドングリを思わせる少々青くさい感じはありますが、生で食べるその実の味は、いかにも脂肪分と良質の澱粉とが豊富で、リスを始めとする大小多くの動物が夢中で食べる気持ちが、なるほどしみじみつくづくと理解できるのです。
 でもこれからは、もう絶対に1粒たりともブナの実は食べません。なぜなら、集めるのが大変だからです。ブナの実がたくさん落ちている所にいって必死にブナの実を集めても、たいていは既に先客に食べられてカスばかりです。それより大切な理由は、ブナの実は数年(早くて4〜5年、時には7年)周期でしか、豊作年が来ないからです。豊作年なら少々ブナの実を分けてもらってもよいでしょうが、それ以外の年は動物達に気の毒です。
 もっと大きな理由は、なんとブナの実を採取するために、ブナの実が落ちる前に、枝ごと、時には木ごとブナを伐採する悪ーい業者がいるというのです。この事実を知った以上、せめて私はブナの実は「採りません。買いません。食べません。」の『3ません主義』をつらぬき通します。盆栽は、かなり困難ですが、「挿し木」によって作り上げます。

 

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