● イヌマキ
(マキ科マキ属)
● 花期 5〜6月
● 果期 9〜10月
● 植生
関東地方南部以西〜沖縄、中国、台湾の暖地の山地
イヌマキは庭木としては単にマキと呼ばれることが多いようです。立派な庭木のほか、生け垣などにもよく利用されています。でもその割にはこのマキの実を食べる人は少ないようです。木全体に鈴成りに成るというより、枝のやや奥に点々と小さな実が成るために、あまり見つけられないのも、その原因の一つかもしれません。
でも食べる食べないはともかく、一度はこのマキの実を近くで見てやってください。とっても不思議な格好をしていますよ。まず葉の付け根に、赤紫色でややたてにしわの入った細長い実(実際は実ではなく花托といわれるもの)がついています。そしてその先に、なんとさらに丸い青紫色の本物の実(果実)がついているのです。その姿はまるで逆さにぶら下がったコケシのようです。逆さにぶら下がっているので、人間なら下の果実(顔)に血が下がって真っ赤になるのですが、マキは体が赤で顔が青紫です。そしてこの内、私たちは青紫色の果実(有毒)ではなく、赤紫に熟した花托の方を食べます。いくらかネットリ感のあるゼリーっぽい甘さが舌の上に広がります。ただし雌雄異株なのでどのマキも実がつく訳ではありません。
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