● ガマズミ
(スイカズラ科ガマズミ属)
● 花期 5〜6月
● 果期 10〜11月
● 植生
ほぼ日本全土の雑木林の内や縁、土手など
日本各地の山野や土手、人家近くに普通に生える落葉低木なので、誰もが簡単に採ることのできる有難い木の実です。この実のことを知らない人は、秋になったらあちこち雑木林を捜してみましょう。木々の紅黄葉の下で幹が何本も叢生して、広卵形の葉の上に6mmほどの真っ赤なやや細長い丸い実が、上を向いて線香花火のようにたくさん輝いていれば、それが甘くておいしいガマズミの実です。葉が緑色の内から実は真っ赤に色づきますが、味は霜が降りて葉も落ちはじめる頃が完熟となり最高となります。そのためこのガマズミの別名が、シモフリといわれているのです。あるいは同じ頃、赤い実に白い粉がふきますので、これもシモフリに関係しているのかもしれません。いずれにせよ子供達に採らせる実としては、このガマズミはまさに入門樹といえるものですので、どうかその生えている所を捜し当ててください。
ただしこれとよく似て、同じような所に同じように真っ赤で鈴なりに生る「カンボク」は、食べても少しもおいしくないので、子供にさあお食べ・・・なんて言ってはいけません。恨まれます。一応無毒ですが、一部の本には有毒とも書いてあります。そうだとしたら恨みだけではすまなくなりますが。
ガマズミの実をともかく知りたい人は、10月になると花屋さんで時々枝ものとして並べられているので、赤い実を見たら、それは何ですか?と聞いてください。あるいは盆栽屋さんや園芸センターに行くと、10月中ならたいていガマズミの鉢植えが置いてあります。赤い実が上向きについていたらガマズミ。下向きならカンボクです。
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