● ムクノキ
(ニレ科ムクノキ属)
● 花期 5月
● 果期 10〜11月
● 植生
本州関東以西〜南西諸島の里山、雑木林、公園街路樹
ムクノキ(椋の木)を知らない人は、すぐに図書館で植物図鑑を開いてみましょう。そうするだけのことはあるムクの実の美味さ!!です。図鑑の多くは「秋には黒く熟し、果肉は甘味があって食べられる」と、食べてもいいような、どうでもいいような書き方がされていますが、とんでもありません。マニアの一部では「野生木の実の黒い真珠」という人がいるくらい、おいしいのです。なにしろ縄文時代から人間に食べられ、あまり食べるのでムクドリ(椋鳥)がヒィーヒィーと泣き叫ぶほどでした!?(実の大きさは小粒の甲州ブドウ位です)
冗談はともかく本当にこのムクノキの実はおいしく、鳥たちも大好物です。そして・・・昔はこのムクノキの下枝は地表近くに垂れているものがあり、人間もその枝の実をチョンと採ったり、その枝を足場にその上の枝の実も採れたのですが、現在のムクノキは、多くが下枝が切られているため、なかなかその実を採ることができません。イソップ物語のキツネ同様、私達はムクの実を見つけても下から口をアングリあけて見ているしかないのです。私も秩父の椋神社の御神木・ムクノキの下で、半日口をあけていましたが、一粒のムクの実すら落ちてはきませんでした。こうなったら、下枝の払っていないムクノキをどこかに見つけなくては・・・。このコーナーは、「誰もが簡単に見つけられる・・・」といううたい出しだったのに、残念です。申し訳ありません。
でも神社はまずだめですが、里山や川岸にはかなり点在しています。ただし無理しなくても、秋も遅くなったころなら、ムクの実は熟して木から落ちてきます。これを拾い集めて、プーと息をふきかけて食べてもよいでしょう。人によっては木の根元に何枚か工事用のビニールシートを敷きつめて、実を集める人もいます。そんなムクの実ファンを、一人だけ知っております。なかなかそこまでは真似できるものではありません。
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