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食べられる植物 【野原】
ヨメナ
ヨメナ
(キク科シオン属の多年草)

 湿り気の多い草地、川べり、あぜ道などに生えるヨメナは、万葉の昔から摘み草として親しまれてきました。従って老若男女誰もが食べたはずなのに、特に嫁が好む菜として「嫁菜」と呼ばれています。ただしヨメナは関西から西に分布し、関東以北ではカントウヨメナが生えています。どちらも野ギクですので生命力、繁殖力は抜群です。せっせと採取、料理して、そのたくましさを分けてもらいましょう。
 なおキク科には同じく食べられる野ギクが多く、全国区ではノコンギク、近畿以北ではユウガギク、北海道には無いもののリュウノウギクなどがよく利用されます。ここにサツマノギク、イヨアブラギク、ハコネギクを加えて、その微妙に異なるといわれる食味、香りを判別できるとしたら、その人は天下の食道楽、まさに『風流の痴れ者(しれもの)』と賞賛されることでしょう。

食べる部位
 春の若茎葉とその後の若い芽先

採取時期
 3〜5月(茎先の若芽は6月も)

食べ方
 キク類はクセが強いので、必ずゆでてから水にさらし、手でしぼって水を切る。ゆで過ぎと水にさらし過ぎは、ともに特有の風味をなくしてしまうのでタイミングをしっかり計る。そのまま おひたしで食べるか、白和え、半ずりゴマとの取り合わせ、各種煮つけの他、シュンギク代わりに汁物にうかせてもよい。
 茎先の若芽は同じくアク抜き後、天ぷらにすると香りが苦手の人も食べやすくなる。各種のキクを使ってのヨメナ飯は、かなり古くから春の香りと苦味を味わうために食されてきた。

 

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