● キクイモ
(キク科ヒマワリ属の多年草)
近年は四国と九州では少ないようですが、北海道と本州の各地で、野原や土手あるいは人家の庭でも、このキクイモが多く見られるようになりました。9〜10月にかけて、高いものでは大人の背丈より少し高く、ヒマワリのような黄色い花を風にゆられながら咲かせているキクがそれです。
もともとは明治時代に家畜の飼料用にアメリカ大陸から移入されたものですが、現在は完全に帰化植物として、各所で野生化しています。そしてうれしいことにこのキクイモは、秋11月頃に根を掘り上げると、へたな里イモよりもっと大きなイモが10個前後もついているのです。しかもそれが味もよければ香りもよいという、実に太っ腹な大地のめぐみそのものなのです。
庭のある人は一度このイモを採取して庭の一角に植えておくと、あとは毎年毎年必要量のタネイモを植えるだけで、独得の風味をもったキクイモが毎年楽しめることになります。庭のない人でも、プランターでの栽培ができますので、趣味と実益を兼ねたキクイモ作りを試してみてください。ただし花も草姿もそっくりな北アメリカ原産のイヌキクイモを採取してはなりません。イモがならないからです。花はキクイモより1ヶ月早く咲きますので、これはイヌの方だと覚えておくとよいでしょう。
● 食べる部位
春の若葉と秋のイモ
● 採取時期
若葉は4〜5月(花期は9〜10月)、イモは11月に掘る
● 食べ方
若葉はゆでて炒め物に使えるが、さほどおいしくない。
イモは塩ゆででも、水でゆでて食べるときに塩をふりかけてもよい。バターもあう。くせのないジャガイモの味にゴボウの香りをもったぜいたくな味。
<その他のキク科の野草>
コウゾリナ、アキノノゲシ、ヨメナ、シラヤマギク、ベニバナボロギクなどが3〜5月に採取できる。ベニバナボロギクは地方では8月でも採取できるところもあり、味もシュンギク風味でおいしい(さっとゆでるだけ)。名前はボロでも味はボロではない。
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