● ワラビ
(ワラビ科ワラビ属のシダ類)
以前は都会近郊の丘陵や土手をはじめ、ちょっと里山へ入ると、林縁の道沿いや草地に普通に見られたワラビも、今では先陣争いをしなくては採取できないほどになっています。いきおい人々はより山奥へ車で乗り込むことになりますが、山には持ち主や昔から山菜を糧としている住民がおられるので、傍若無人の採取は時にトラブルのもとともなります。注意しましょう。
ところでこのワラビは、なんといっても春一番のワラビがそれこそ一番ですが、一週間もするとワラビの二番芽が伸びてきます。いくらか細くなりますが、ていねいに山歩きをすると、このようなワラビを採取することができるかもしれません。さらにワラビはスキー場の周辺の草むらに夏でも生えていることがあります。夏休みに山のスキー場をハイキングして、夏のワラビを捜してもおもしろいでしょう。春一番のワラビより細いのが残念ですが、味はちゃんとワラビです。
● 食べる部位
手でポキッと折り取れる茎の先
● 採取時期
4〜6月(所によって7〜8月まで)
● 食べ方
ヨーロッパやイギリスでは放牧地にワラビが生え、これを食べた牛などが明らかな障害をおこしていると伝えられるので、必ずアク抜きをする。一般的なアク抜き法は、適当な容器(大き目で深さのあるバッドなど)にワラビを並べ、その上に木灰をワラビ表面に薄くふりかけ、熱湯をワラビひたひたとなる位にかけ、そのまま一晩おいて、翌日水洗いする。木灰の代りに重曹を適量(少量でよい)使ってもよい。また重曹入り熱湯で素早くゆで上げるのが最も早いアクの抜き方。ゆですぎるとワラビの歯ごたえが台無しになるので注意。これによってワラビの発ガン性物質はほぼ抜けるといわれ、ましてや連日食べ続けるものでないので、まず健康への心配はないと思われる(筆者は苦みが好きなため、ろくにアク抜きしないワラビを普通の人より多く食べてきたが、大丈夫らしい…)
料理はアク抜きワラビを、生姜かワサビしょう油で。これがワラビでの単純で最上の食べ方だろうが、煮つけや酢のもの、クルミ和え、汁もの、炊き込みご飯もある。ぜいたくをするならトロトロにたたいたワラビを卵黄と混ぜ、好みで(ワサビ)しょう油でちょっと味つけして、熱いご飯にぶっかけて食べる。これで毎年のワラビ採りも真剣そのものになる。
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