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食べられる植物 【里山】
オヤマボクチ
オヤマボクチ
(キク科ヤマボクチ属の多年草)

 近縁種のヒゴタイやタムラソウは美しい花としてもてはやされますが、このオヤマボクチのことを美しい花という人は、まず稀だと思われます。水気があるのか無いのかさっぱり分からない蜂の巣のような花を、常にがっかりしたように茎先端にうつむいて垂れ下げています。でもその渋さがよいと、一部の山草愛好家は、鉢で栽培していますので、この世に無意味なものは無いのだと、つくづく思い知らされます。
 ランプが普及する以前の行灯(あんどん)時代には、主にハバヤマボクチが中心だったようですが、乾燥させたこのオヤマボクチの葉裏と茎から、びっしりついた白い綿毛を採取して、火口(ほぐち:火打ち石の火花を移し取る材料)として利用したのだそうです。「ボクチ」とはつまりこの火口からついた名だったのです。

食べる部位
 春の若芽

採取時期
 4〜5月(花期9〜10月)

食べ方
 多くの野草・山草摘みに共通することだが、どんな草がいつ頃どこに生えるのか、毎年地図つきで記録しておくと、ほぼ確実に採取ができる。このオヤマボクチも、特異な花穂が伸びる前は、ひたすら明るい草原の地面(じづら)を、「ゴボウの葉はどこだ」と探すことになる。ゴボウに似た、長さ30cmにもなり、葉裏に白い綿毛がびっしりついている葉を見つけたら若葉を直に炒め物に使ったり、コンフリー(ヒレハリソウ)のように薄く衣をつけて天ぷらにしよう。さっとゆでて和え物にもなる。

 

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