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須磨佳津代のクライストチャーチフラワーフェスティバル花いっぱいの旅

第三回
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 庭にも個性があります。インテリアデザイナーのマリオン夫人の庭は、色彩を抑えたグリーンとブルーと白の庭。7年前に住み始めたという白い家は築54年とか。川に面した庭は広い芝生の広場を中心に植栽されています。そのまわりに、規則正しく刈り込まれたクラシックスタイルの背の低い生垣風の枠を作ったコーナーがあり、その中に白や淡いピンクのバラが植えられています。そしてその奥には様々な葉色の緑のグラデーションを生かしたコーナー、その緑を背景に白のバラやブルーのアガパンサス、ブルーサルビアやアゲラタムなど、色を選んで植えることで、とても都会的な雰囲気です。といってもそれだけでなく、所々に鮮やかなピンクの花を木の間に控えめに植えて、庭のアクセントにしているのです。石のタイルと芝生の一松模様もとてもおしゃれ!!まず計画から始まるというクライストチャーチの人の庭づくりを実感しました。

 コンテストの工場部門で毎年入賞しているというサニタリウムも見学しました。この会社はコーンフレーク等健康食品のメーカーで、会社のイメージアップをはかり花を植え始めたということでなく、理念として工場の敷地にいっぱいに花を植え、美しい景観をつくっているそうです。この日も多くの人が見学に訪れていましたが、入口を入ってすぐの色とりどりの花壇はまるで植物園のようで、日本で考える工場のイメージはありません。

 中に入るとさらに美しく、数え切れないほど多種類の花が上手にデザインされて植えられ、芝生の広がりとともに豊かな楽園の風情です。花に囲まれた素敵な建物が、その会社の事務所だったのには驚きました。なんでも、庭づくりのための社員を雇っているそうで、水やりや花がら摘みなどに精を出していました。

 学校部門やホテル部門など様々な部門別にコンテストがあります。さすがクライストチャーチと思ったのは、花の庭を売り物にしたホテルがあることで、中庭のバラ園を囲んで客室やレストランがあり、花好きさんでにぎわっていました。しかしこれだけ皆さんが庭づくりを楽しんでいるとしたら、ガーデンセンターにはさぞたくさんの植物やグッズがあるに違いないと考え、市内の大手のガーデンセンターへ立ち寄りました。思った通り、大きめの建物に屋外の広場をあわせたらかなりの広さです。日本では見掛けないカラフルなジョーロやポット、オーナメント等々たくさん並び、植物の種類もかなりありました。

 さすがと思ったのは、いくつものほんの小さな苗をひとつのトレーに植えたものが、手頃な値段で売られていること。種から播く人は少ないらしく、芽を出し、本葉が展開して数日位の、庭におろす直前の苗が手軽に大量に手に入るのです。すぐ庭を完成したい人のために背が高くなった植物や、花が咲いたものも勿論ありました。アブチロン、プルンパーゴ、ペチュニアにアリッサム等々、お馴染みの花が多いのですが、その中に日本ではあまり見掛けない花もあるのが、外国のガーデンセンターを覗く魅力でしょう。検疫の問題で買って帰れないのが残念でした。(つづく)

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