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| 第7回 国立公園 多島海風景 |
今回紹介している画像はすべて同国立公園で夏季に撮影した写真です。
バルト海は周囲を陸地に囲まれた内海で、スウェーデンとデンマークの間の狭い海峡で大西洋に通じています。 潮汐の差は小さく、深い海溝もなく平均水深も浅いのですが、冬季の気候条件は厳しく、ボスニア湾一帯とフィンランド湾 北・東部の沿岸部を中心にバルト海は凍結します。
この現象はグレーシャル・アイソスタシーと呼ばれ、バルト海に点在するおびただしい数の島嶼や岩礁はこうして作り出されました。 現在の隆起量はフィンランド湾付近で2〜4mm/年、ボスニア湾北部で9mm/年です。 完新世初期(今から約1万年前)にはボスニア湾奥で年間14cmも隆起していたと推定され、当時からの総隆起量は250mにも及んでいると言われています。
川から流れ込む淡水の量や海水面の上下運動で、汽水域の水の塩分濃度は刻々変化します。外洋の海水の平均塩分濃度が3.5%なのに対し、バルト海の南西群島国立公園の海域では0.5〜0.7%程度に、さらにボスニア湾やヘルシンキ湾の湾内に入るほど濃度が低くなります。 バルト海沿岸や沖合には海獣のハイイロアザラシとワモンアザラシが棲息しています。アザラシは以前狩猟の対象でしたが、現在は保護獣となっています。 また、オジロワシを始め、カモ類、ガン類、カモメ類、ウミスズメの仲間、アジサシ類、シギ類、コブハクチョウといった海鳥・水鳥がこの海域に広く繁殖しています。 汽水化しているバルト海には、サケ・マス科、スズキ科、バルト海産小形ニシン、カレイ、カワカマス、カワメンタイ、タラ、ヤツメウナギなど海産魚と淡水魚が不思議な共存をしています。 これら海域の国立公園では、たとえ自分で船を所有していなくても、本土と主要な島々を結ぶ公共交通のフェリーや現地のアウトドアー・ツアー企画会社手配の貸切船を利用すれば、公園内の島々を訪れたり、途中多くの海鳥・水鳥を観察したりすることができます。
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