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森と湖の国フィンランド

第8回 湿原
 国土に占める湿原の比率や湿原の多様性からすると、フィンランドは世界有数の湿原国と言えます。


中部、国際的にも貴重な湿原地帯、
カウハネヴァ・ポホヤカンガス国立公園
 もともと湿原は国土の1/3を占め、総面積1040万ヘクタールにも及んでいました。
 日本の代表的な湿原は、釧路湿原、サロベツ湿原、尾瀬ヶ原湿原などで、北海道を中心に全国に約20万ヘクタールが分布しています。
 フィンランドでは湿原といっても、アカマツ、トウヒ、シラカバ、ハンノキといった樹木が生育している森林湿原と疎林湿原の割合が相対的に高いのが特徴です。

 フィンランド語でスオ(suo)は湿原や沼地を意味しますので、一説によりますとフィンランド国名、スオミ(Suomi)は湿原の国と解釈してもよいことになります。

 しかし、こうした湿原が農林業用地や農芸用・燃料用として大規模に開発された結果、国立公園や保全地域なども含めて現在自然状態の湿原はもともとの湿原面積の37%に減ってしまいました。


南部最大の湿原国立公園、箱庭のような景観を
呈するトッロンスオ国立公園の初夏
 湿原は湿原植物の宝庫であると同時に、水鳥やライチョウ(クロライチョウ、ヌマライチョウ)の繁殖地・休息地としても大変重要です。例えば、フィンランドで湿原を主体とした国立公園は全国8ヵ所に設置されています。


南部、水鳥観察タワーから望む
トッロンスオ国立公園の秋景色

南部、紅葉のトッロンスオ国立公園で
トレッキングを楽しむグループ



湿原の分布
 フィンランドでは、気候、水文、地形を基準にして、湿原(泥炭地)をボッグ・アーパ・パルサと大きく3つに分けています。
 なお、「泥炭」とは分解不完全な植物遺体が堆積したもので、「泥炭地」は泥炭の堆積している場所のことです。厳密には、湿原植物が生育している場所に必ずしも泥炭があるとは限りません。

3タイプの湿原 >>


次回はフィンランドで普通に見られる湿原植物をご紹介します。

国立公園マップ

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