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今回から4回にわたってフィンランドの野山の花をご紹介しましょう。季節の移り変わりに応じて、春(3月中下旬から5月にかけて)、初夏(6月上中旬)、盛夏(6月下旬から8月上旬にかけて)、初秋(8月中旬から秋にかけて)と順を追ってフィンランド中南部の野山で普通に見られる植物を取り扱います。

ヤナギの花 |
【3月】
すでに3月頃から真っ先に開花し始めるのは遠目には余り目立たない樹木の花で、花穂を長く垂らすセイヨウハシバミと2種類のハンノキの仲間、そして尾状花序をつけるヤナギ類があげられます。

フキタンポポ Tussilago farfara |
【4月】
4月頃から他の植物に先駆けて開花する代表的な多年草は、フキタンポポと雪割草です。

ワタスゲの花 Eriophorum vaginatum |
また同じ頃、湿原では雪解けとともにワタスゲが緑の花をつけます。

フキタンポポ群落 Tussilago farfara |

フキタンポポの花葉 Tussilago farfara |
フキタンポポは道端、土手、空地一面にしばしば大きな群落を作り、最初開葉する前に黄色の花茎だけを出し、開花後にフキに似た葉が出てきます。

ヘパティカ・ノビリス紫色花 Hepatica nobilis |
一方、日本ではスハマソウやミスミソウの名前で知られている雪割草の基本種がこのヘパティカ・ノビリスです。

ヘパティカ・ノビリス青色花 Hepatica nobilis |
日本産ほど花色や花型の変化には富んでいませんが、自然のものでも花色は紅色、紫色、青色、白色など変異が見られ、昔から一重や八重の品種もあります。

ヘパティカ・ノビリス白色花 Hepatica nobilis |
美しい花弁に見えるのは実は萼片(がくへん)が変化したものです。
5月の野山の花
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