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森と湖の国フィンランド

第10回 春の野山の花

ヤブイチゲ群落 Anemone nemorosa
【5月】
 5月に入ると、イチリンソウの仲間のヤブイチゲが疎林、林縁、やや湿った野原一面に白い絨毯を敷詰めたように大群落を作ります。


雪割り草 Hepatica nobilis
 フィンランド語では、基本花色によって春に代表的な3種類の花を「アネモネ」と総称しています。

 雪割草は「青いアネモネ」。


ヤブイチゲとスギナ(ツクシ)
 ヤブイチゲは「白いアネモネ」。


キンポウゲ科アネモネ・ラヌンクロイデス
[Anemone ranunculoides]
 そしてアネモネ・ラヌンクロイデスを「黄色いアネモネ」と呼びます。
 これらの植物はフィンランド中南部だけに分布し、ヤブイチゲ、雪割草、アネモネ・ラヌンクロイデスの順に自生地が限られてきます。


ビオラ・トリコロル Viola tricolor

ビオラの仲間 ビオラ・リビニアナ Viola riviniana
 この時期、スミレの仲間のうちで特にカラフルなのが、ビオラ・トリコロル、野生の三色スミレです。


コミヤマカタバミ Oxalis acetosella

ジンチョウゲ科ダフネ・メゼレウム Daphne mezereum
 5月中旬頃からシラカバが花穂を垂らし始めると、森ではかわいらしいコミヤマカタバミの白い花が満開となり、落葉性の小潅木、ジンチョウゲ科ダフネ・メゼレウムがピンク色の香りの強い花を咲かせます。


マメ科レンリソウ属ラテュルス・ベルヌス Lathyrus vernus

ムラサキ科プルモナリア・オブスクラ Pulmonaria obscura
 マメ科レンリソウ属ラテュルス・ベルヌスの赤紫色の花や赤紫色から青色に花色が徐々に変化するムラサキ科プルモナリア・オブスクラの花も見られます。

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