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| 長距離移動に便利なフィンランド国鉄のカートレイン |
2003年9月上中旬に10日間ばかり特別休暇をとってフィンランド北部のラップランドを周遊旅行してきました。
国内南北間の長距離移動には、フィンランド国鉄の便利なカートレインと夜行寝台列車を利用しました。
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| パッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園 |
今回はまずラップランドの紅葉全般についてお話しします。次回から5回にわたってキルピスヤルヴィのマッラ原生自然環境保全地域とサーナ自然保護地域、パッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園、ウルホ・ケッコネン国立公園、ピュハ・ルオスト国立公園の紅葉と山野草について順次レポートしていきます
これらの場所では日帰りのハイキングコースを毎日のように実際に歩いてみました。
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| ラップランドの森林や原野に放牧されているトナカイ |
滞在中、例年になく暖かい陽気が続きました。時には日中の最高気温は20℃近くになる日もあり、少し身体を動かせば汗ばむほどでした。
さらに幸運にも3日間連続夜半にオーロラを現地で観察することができました。
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フィンランド北中部に限定して生息するアカオカケス 学名はPerisoreus infaustus |
今年はラップランドでは一部地域を除いて、まさに紅葉・黄葉の当たり年で、赤色を中心に発色がことのほか見事でした。ラップランド各地では、森林や原野に放牧されているトナカイや国内北中部に限定して生息するアカオカケスをよく見かけました。
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サンガクカンバとネズミサシ
学名はBetula pubescens subsp. czerepanovii & Juniperus communis
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フィンランドの紅葉は、最初にラップランド北部の山岳地帯で8月下旬頃から始まり、ラップランド全域では9月上中旬がちょうど見頃となります。
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ヒメカンバ、別名ナナカンバ 学名はBetula nana
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紅葉のことをフィンランド語でRUSKA(ルスカ)と呼びます。自然志向の人々はこの時期になるとトレッキングやハイキングの装備を整えてほぼ毎年のようにラップランドの山岳地帯を目指します。旅行の行き先々で溌剌としたフィンランド人の高齢者のグループにも頻繁に出会いました。
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コケモモの果実 学名はVaccinium vitis-idaea |
ラップランドの束の間の秋景色を錦のように彩るのは、サンガクカンバや矮性のヒメカンバ、そして絨毯のように低山の斜面を覆い尽くしているコケモモ、ブルーベリー、クロマメノキ、ガンコウラン、ウラシマツツジなどのベリー類、そしてヤナギ類などの小低木や赤い実をつけるエゾゴゼンタチバナ、さらに常緑針葉樹のネズノキです。
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ブルーベリー、別名ビルベリーの果実 学名はVaccinium myrtillus |
クロマメノキの果実 学名はVaccinium uliginosum |
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ガンコウランの果実 学名はEmpetrum nigrum |
エゾゴゼンタチバナの果実 学名はCornus suecica |
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ウラシマツツジの果実 学名はArctous alpina
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特に目が覚めるような紅色に紅葉し、黒紫色に熟す果実をつけるウラシマツツジ(裏縞躑躅)は、フィンランド語でライチョウのベリーと呼ばれ、まさに紅葉の主役的存在です。
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| 湿原保全地域に指定されているイルマッキ・アーパ湿原 |
ラップランドの山岳斜面や原野に広く分布している湿原では、カヤツリグサ科のミネハリイやスゲの仲間が小麦色や黄金色に色付き、とりわけ目立ちます。
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湿原植物ミネハリイの仲間 学名はTrichophorum alpinum
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ナナカマド 学名はSorbus aucuparia
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今回の周遊旅行中の収穫として、ラップランドでも場所によって、そして高度によって、紅葉・黄葉の構成樹種と下層植物が微妙に異なっていることに気が付きました。今まで挙げた植物のほかに、ナナカマド、ヤマナラシ、フウロソウの仲間やヤナギランも場所によっては素晴らしい色に紅葉し、中南部ではとても考えられないような姿に変身します。
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| ウラシマツツジの群落 |
もともと自然条件が厳しく、地形の変化に富むラップランドの紅葉には中南部の紅葉とは一味違う独特の美しさがあります。山の中腹あたりから森林・樹木限界に達し、山の頂上からは、紅葉した各種ベリー類や小低木が地表を被覆する低山の斜面、湿原、湖沼、トウヒの蝋燭のように細い樹冠、アカマツの老樹、黄葉したシラカバの仲間が織り成すモザイク模様が一望に見渡せます。
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