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森と湖の国フィンランド

第20回 サーナ自然保護地域の紅葉 5
 キンポウゲ科のラヌンクルス・グラキアリスはフィンランド国内ではこの地域だけに限定分布している稀少植物です。欧州で最も高所に生える維管束植物として知られ、スイス・アルプスでは4270mの高さでも見つかっています。

ラヌンクルス・グラキアリスの群落
サーナ山では海抜800m以上の頂上直下の北西側斜面に多く、残雪地の近くや雪解け水に涵養されている急斜面や岩礫地、風衝地に小群落を形成しています。花色は白色から徐々に桃色に変化していきます。現地訪問時には残念ながら花期を逃してしまいました。

ラヌンクルス・グラキアリス
キンポウゲ科キンポウゲ属
学名はRanunculus glacialis


付近には矮性のヤナギ科のサリクス・ヘルバケアやスギカズラの仲間が岩場をマット状に覆うように点在していました。

サリクス・ヘルバケア
ヤナギ科ヤナギ属
学名はSalix herbacea


スギカズラの仲間
ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属
学名はLycopodium annotinum ssp. alpestre


頂上直下の北側斜面
 ライチョウの一家にも山頂直下の北側斜面で出会いました。
ラップランドでは森林限界よりも海抜の低い所にはライチョウに近似でやや大型のヌマライチョウが生息しているのに対して、ラップランド北部の森林限界以上では秋口にライチョウが岩場で群れを成してこのように移動しているのを見かけることがあります。

ライチョウ
キジ目ライチョウ科
学名はLagopus mutus


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