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森と湖の国フィンランド

第21回 パッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園の紅葉 1
 面積1020km²のパッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園(⇒地図)は、ピュハ・ルオスト国立公園とともに元来1938年に国内で最初に設立された国立公園です。現在フォレスト・パーク・サービス(林野庁)の管轄です。国立公園の3ヵ所にビジターセンターが設置され、そのうちパッラス・トゥントゥリ・ビジターセンターに隣接してホテル・パッラスがあります。

正面右手にタイヴァスケロ山を仰ぎ見る
 パッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園の主峰は、公園の南半分を占めるパッラス連峰にあるタイヴァスケロ山(807m)で、直訳すると「天山」になります。

タイヴァスケロ山頂にあるヘルシンキオリンピック聖火の着火地点
1952年にヘルシンキでオリンピックが開催された際、この山頂で開催国フィンランドのオリンピック聖火を着火する式典が行われました。

ハイキングコース出発点、ホテル・パッラス
 今回はホテル・パッラス、またはその隣にあるパッラス・トゥントゥリ・ビジターセンターをたってタイヴァスケロ山頂までを一周する長さ9kmのハイキングコースを選びました。出発地点から山頂まで高低差が約340mあります。

湿原に敷かれた木道をしばらく進む
出発後湿原に敷かれた木道を歩くと、まもなくトウヒ林主体の森林限界に達します。

中腹からホテル方向を振り返る
この後、比較的緩やかな登山道を山頂付近まで登ると台地状の平らな場所に出ます。

タイヴァスケロ山頂を間近に望む
この先は山頂までやや急な岩礫地を進みます。

タイヴァスケロ山頂付近から西側方面を見下ろす
タイヴァスケロ山頂からはその南西方向に位置するラウクケロ山まで続く稜線の下山路を行きます。
途中から分岐するバティクル沢を下りきると、来た時と同じハイキングコースに合流します。

タイヴァスケロ山からバティクル沢に沿って下山
バティクル沢斜面の紅葉


サルキ湖から眺めたパッラス連峰南部
 全長50km以上にわたる山々とその周辺の森林、湿原、湖沼から成るパッラス・ユッラス・トゥントゥリ国立公園は、角閃岩から成る北半分のオウナス連峰と珪岩から成る南半分のパッラス連峰とにハンヌクル谷で大きく二分されます。

ラウクケロ山(785m)の東側斜面で森林限界を形成する
トウヒ、マツ、サンガクカンバ
国立公園の森林限界は海抜400〜500m付近にあり、森林限界を形成する主要な樹種はオウナス連峰ではトウヒで、パッラス連峰ではアカマツです。これらの針葉樹林帯を越えるとサンガクカンバの疎林帯が50m程あります。

パルカスケロ山(705m)の西側斜面
 樹木限界から山頂付近にかけては、エゾノツガザクラ、ミネズオウ、ホソバイワウメ、ウラシマツツジが分布しています。チョウノスケソウはオウナス連峰で樹木限界以上の石灰岩質土壌のみに見られ、一方まとまったトウヒ林と富栄養性大型シダ多草本植生はパッラス連峰の樹木限界以下だけに限定されています。

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